7月31日に心不全で亡くなったプロデューサーの平山亨氏に「仮面ライダー」の初代を務めた藤岡弘、がブログで追悼の言葉を述べている。彼は「私の師であるプロデューサー平山亨先生」と呼んでおり、平山氏に育てられたと言っても過言ではない。心の整理がつくまでに1週間を要したのだろう。
8月7日の午前中に『藤岡弘、オフィシャルブログ「藤岡弘、の侍道」』で“祈り”と題し、「私の師であるプロデューサー平山亨先生がお亡くなりになりました」と報告された。藤岡はその中で、平山氏が世界中の子どもたちに夢と希望、感動と勇気を与えてきたことを振り返っている。
平山亨氏は東映で映画監督やテレビプロデューサーを務めたが、特に特撮テレビドラマで活躍。「仮面ライダー」シリーズをはじめ、「秘密戦隊ゴレンジャー」ではスーパー戦隊シリーズの先がけを作った。
水木しげるの漫画を実写化した「悪魔くん」や「河童の三平 妖怪大作戦」に、横山光輝の名作を実写化した「仮面の忍者 赤影」、「ジャイアントロボ」など、彼ならではのストーリー性の高い特撮ドラマは今でも光る作品だ。他にも「人造人間キカイダー」や「がんばれ!!ロボコン」、「超人バロム・1」など作品を挙げればきりがないほどで、昭和の特撮ドラマに彼が与えたものがいかに大きなものだったかを改めて感じる。
藤岡弘、は平山氏に対して「数多くの偉業は、確実に我々の心に刻まれております。我々に残してくださった功績に心より感謝申し上げます」と礼を述べると、「今はただゆっくり休まれますよう、心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌」と追悼の意を表した。
彼のブログには「仮面ライダーのファンで、平山先生にイベントでお会いしたことがあります」という読者からコメントが届いており、「握手していただき、平山先生のふくよかな手とぬくもりをよく覚えています。とても悲しいですが、ゆっくり休んでいただきたいです」と冥福を祈っている。
また、「私も平山さんとは数回お会いする機会がありました」という読者からは、「とにかく優しくて楽しくて素敵な方でしたね」、「本音を言えばもう少し長生きしていただきたかったけれど、今は楽しい夢をありがとうございましたという言葉だけです」と追悼のコメントが寄せられた。どちらも平山氏の人柄が偲ばれる内容である。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)