8月27日にAKB48劇場で板野友美の卒業公演が行われた。同公演を生中継した音楽番組『火曜曲!』では中居正広と板野や高橋みなみの対談も放送されており、彼女たちからAKB48の1期生として卒業を迫られる現状が話された。また劇場公演では小嶋陽菜が、1期生が3人だけとなることについて「私が卒業したら華がなくなる」と本音を明かす一幕もあった。
8月27日の『火曜曲!』では秋葉原のAKB48劇場とスタジオの江角マキコが生中継されたが、その合間に事前に収録した中居正広と板野友美、高橋みなみ、島崎遥香による対談が放送された。
板野友美が卒業を決断したことについて「何回も辞めようと思う時はあった」と話すと、同じ1期生の高橋みなみが代弁するかのように「これって難しいんですよ」と卒業する理由について説明した。中居正広が所属するSMAPは新メンバーが増えることはまずないが、AKB48は新メンバーが次々と入るので「押し上げられてる感じがする」というのだ。
「入れ替わらなきゃって気持ちがある」と板野も高橋の言葉に共感しており、「総選挙で順位が下がったりすると、自分の居場所がもうないのかなって…」と自身も不安を感じたことを振り返っていた。
特に板野友美の場合は他の番組で前田敦子よりも早く卒業を意識していたことを明かしており、「あっちゃんが卒業してから」とタイミングを待ってから卒業を発表している。
1期生には7人の観客でスタートした8年前の苦い思い出があるAKB48劇場で、板野の卒業公演が行われた。高橋は板野との別れに、「友(板野友美)がいなくなると同期も3人。同世代もいなくなるので、すごく寂しい。敦子がいなくなって、麻里子さまが決断して、今日は友が最後の日を迎えて、もう見送るのが辛いです」と本音を伝えた。
そして高橋は、「もっと早くに卒業をしておけば良かったかな…と思うことも正直ありました」、「でも、東京ドームと原点の劇場で友を見て、私は見送れて良かったと思っています」と板野を見届けたうえで、「私は私のタイミングでちゃんと出て行かなければと思っていた」とやはり卒業を意識していることを明かしたのである。
彼女は「友が残していったものをちゃんと周りの人に吸収させるまでは、もうちょっと、ここにいなきゃなと思っています」と続けており、すぐにというわけではないが総監督・高橋みなみの卒業もいずれはやってくるのだ。
小嶋陽菜も1期生として、2005年12月8日に劇場第1回公演のステージに立った1人だ。彼女は「(板野の)卒業発表を聞いて、これまで8年間“友ちん”と呼んでいたのをやっと“友”と呼べるようになった」と明かし、「どれだけかかっとるんじゃ!」と高橋から突っ込まれた。
板野友美が卒業すると残る1期生はその高橋みなみと峯岸みなみ、小嶋陽菜の3人となる。小嶋は「私がもし卒業するとかになったら、圧倒的に華が足りない!」と心配しながら、「友にもそういう時にはかけつけて欲しい」と自身の卒業に触れたのである。彼女は女性誌のインタビューでもグループからの卒業について、前田や篠田を見送りながら「私もいつでも準備だけはしておこうと思っていました」と答えて話題となっていた。
この日の『火曜曲!』では前田敦子からVTRで板野へメッセージが送られており、その中で前田は「明日からの友も、ずっと輝いていてほしい。1人だけど、皆それぞれがソロになって違うところで活動することで、残っているメンバーたちがさらに輝いてくれる」と伝えている。残る1期生からも遠くないうちに発表がありそうな気配だが、AKB48を卒業してからもそうした役割を担っているのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)