AKB48グループが11月10日に「ドラフト会議」を開催する。8月8日に京セラドーム大阪公演でこの発表を聞いて、AKB48メンバーにも動揺があったようだ。ドラフト会議で指名されると研究生ながらもチームメンバーとなる内容については、現在の研究生や研究生から苦労して正規になったメンバーは複雑な心境だろう。そんな中でベテランの秋元才加が、「ドラフト会議」が狙いとする「即戦力」についてGoogle+で言及している。
今回発表された「ドラフト会議」は国内のAKB48グループに加入する新メンバーのオーディションとなる。9月以降に候補者を募集して、その中から有力候補を絞り込む。最終的に国内のAKB48と姉妹グループのキャプテンが指名して、交渉が成立すればそのチームに所属するというシステムだ。従来は研究生から昇格して正規メンバーとしてチームに入る流れが、「ドラフト会議」で入ればいきなりチームメンバーになれる。ただし現在、運営側で細かいルール作りをすすめており、内容が変動する可能性もある。
京セラドームで発表された際には「即戦力」として一旦は「正規メンバーになる」と伝えられたが、これに関してはすぐに「扱いは研究生」と訂正された。それでもすぐにチームに所属することから、「即戦力」を欲していることに違いはない。
秋元才加はその日の夜に『秋元才加 Google+』で、「ドラフト会議、即戦力って言ってたけど…どれだけのメンバーが育とうとして、そして育っているんだろう。そんなことも思ってしまったけど…今後に注目していきたいと思います!」と心境を明かした。彼女は「ドラフト会議」が「即戦力」を目的とすることは、現在の研究生の育成が足りないことが要因ではないかと感じたようだ。この「即戦力」を中心に、「ドラフト会議」についてはAKBファンの間からも疑問が出ている。
ファンによる関連サイトでは、「研究生からスタートするのに即戦力もくそもない」、「チーム所属の研究生ってどんなんだよ」、「現在研究生の扱いもどうなるかわかんないことばっかり」と書き込みがあり、多くが不安を感じているようだ。
また、AKB48メンバーにも動揺が広がっている。『佐々木優佳里 Google+』では、「ドラフト会議やるみたいですね。頭が混乱しています…でも、わたしはわたしらしく」と記しており、不安な気持ちを隠せない。『岩田華怜 Google+』でも、「ドラフトで指名されると正規になる」という発表の段階で、「いきなり正規メンバーって…研究生の子たちはどうなるの?」、「必死にオーディション勝ち抜いて、研究生時代に血の滲むような努力をして、やっと正規メンバーになれた私たちが報われないじゃないですか」と本音を明かしたのだ。
その後、処遇については「正規ではなく研究生」と訂正されたものの、チームに所属するという点は変更されておらず、佐々木優佳里や岩田華怜が感じた不満は根本的には解消されていない。
SKE48松井玲奈も、ファンの不安を感じたようだ。彼女は『松井玲奈 Google+』で「ドラフト会議をやるとか…詳細は待っててくださいね」と伝えており、それに対するコメントへも「今いる研究生をないがしろにするわけではなく、私たちが話を聞いた時はみんなに平等にチャンスがあるお話だったので心配しないでくださいね」と返している。
運営側も発表直後に「正規メンバーを約束」と掲げられた動画を削除するなど、まだ内容が固まっていない段階だ。「ドラフト会議」も納得できるものであれば現役メンバーの良い刺激となり、秋元才加がいう「育成」も進むかもしれない。そのためにもファンやメンバーの声に耳を傾けて、最終的には楽しめるイベントにして欲しいものである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)