『24時間テレビ36』で8月25日の午後に全国ご当地キャラ、いわゆる“ゆるキャラ”10体によるリレー対決が国立競技場にて行われた。「前代未聞、史上初のレース!」とアナウンサーが盛り上げながら、ふなっしーやせんとくん、ちっちゃいおっさんなど人気ゆるキャラが大々的に紹介されるのをメインパーソナリティーの嵐も武道館から見守った。ところが、松本潤が「これって要りますか?」と本音を口にしたために、総合司会の羽鳥慎一アナも慌てて取り繕う事態となったのだ。
日本テレビによる『24時間テレビ36 愛は地球を救う』では、中継企画のひとつに“さよなら国立競技場 鉄人・間寛平 陸上十種に挑戦!”がある。間寛平がそれぞれの記録に挑戦する準備時間を活用し、その国立競技場で25日の午後に『ニッポンのご当地キャラ大集合!東西対抗、夢のリレー対決』が開催されたのだ。
東日本チームとしてメロン熊(北海道夕張市)、がくとくん(福島県郡山市)、ぐんまちゃん(群馬県)、ハッスル黄門(茨城県)、ふなっしー(千葉県船橋市)が出場。
西日本チームにはうだつまる(徳島県美馬市)、みやざき犬(宮崎県)、しまねっこ(島根県)、せんとくん(奈良県)、ちっちゃいおっさん(兵庫県尼崎市)がそろった。
ゆるキャラはそれぞれ40mを走り、各チーム5体がリレーして総距離200mを競う。国立競技場を使った企画だけにゆるキャラもやる気満々の様子だ。現地のアナウンサーも「前代未聞、史上初のレースです!」と競技を盛り上げた。
それをメイン会場の日本武道館で見ていた嵐の松本潤が「寛平さんがスタンバイするのが大変で、時間がかかるのはもちろん分かるんですけども」と首をかしげると、「これ、要りますか?」と疑問を口にしたのだ。
チャリティーパーソナリティーの上戸彩は「あはは」と笑っていたが、慌てたのが総合司会の羽鳥慎一アナだった。彼は「まあ、あの…必要な気はうすうすします」と弱気に答えた。すると嵐の櫻井翔が「僕は見応えを感じます」とフォローしたので、松本も苦笑していた。だが、そのリレーが予想外の展開を見せて武道館も盛り上がることになるのだ。
ゆるキャラたちの共通点は「暑さに弱いこと」だけで、それぞれに視界の広さや頭の重さが違うなどメリット・デメリットがあるようだ。走り出しは悪いが後半で追い上げるパターンや、スタートダッシュしながらもバトンを渡すところで手間取る場合も見られた。
第1走者では、うだつまるがメロン熊に半分近い差をつけながらも後半にダッシュで追いつかれてほとんど同時に第2走者にバトンを渡した。そういった抜きつ抜かれつの走りが続いて、アンカーではちっちゃいおっさんが体型に似合わぬ身軽な走りを見せる。期待されたふなっしーはスタートで出遅れるが、持ち前の俊敏さで追い上げてほとんど同時にゴールした。
「歴史的瞬間。この一瞬を見逃すなっ、“必要です!”」と強調していたアナウンサーも、その勝敗の行方に興奮。「盛り上がった! どっち?」とビデオで判定すると、僅差でちっちゃいおっさんが勝利した。総合タイムは1分01秒14だった。
武道館では櫻井翔が「まさか、こんなに見応えがあるレースになるとは思わなかった。手に汗握る、最高のレースでした!」と興奮気味に語っていた。松本潤はなにも言わなかったが、彼もレースの内容には納得したはずだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)