エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】TKO木本、自転車窃盗容疑の後輩への思いを綴る。

7月9日、松竹芸能所属のお笑い芸人が自転車専門誌の編集長の自宅から高級自転車を盗んだ疑いで警視庁に逮捕された(本人は容疑を否認)。この件に関し、同じ所属事務所の先輩芸人であるTKOの木本武宏(42)が、ブログで見解を述べている。

「情けない」から始まる、7月9日の木本のブログ『KIMOLOG』木本武宏も含め、多くの芸人は苦しい下積み期間を経験している。どんなに苦労を重ねても表舞台に立てず、夢を諦めていった仲間は数えきれないであろう。「お笑いで飯が食べれるようになるまで、苦労してるのはみんな一緒」とし、木本のブログからは39歳だという容疑者に対する怒りと深い幻滅が感じられる。

お笑い芸人は舞台やオーディションが急に決まることが多く、それが原因でバイトを休みがちになり、クビになることも少なくないという。それでも時間の融通が利くバイトを掛け持ちしたりして、何とかルールの中でみんな必死に頑張っているそうだ。木本も35歳で東京に出てきた時はバイトで十分な生活費を稼げず、公園で寝泊まりしたこともあったのだ。だが他の芸人の中にはもっと苦労している者もいたので、自分の状況は「序の口だった」と記している。

人気お笑い芸人は、自分の下積み時代の貧乏話をよくネタにして笑いをとっている。実際はそんな生易しい生活ではなかったはずだ。それでもブログで木本が書いているように売れない芸人の多くが、「運良く夢を追いかける人生を送れているなら、それが一番幸せなこと」だと肝に銘じて、日々歯を食いしばって生活しているのではないだろうか。

松竹芸能のホームページによると、容疑者は社交ダンスの指導を行っていた経歴もあり、料理やバイクなど多趣味でもあったようだ。お笑い芸人としての夢を追いかけることに疲れたのなら、他の道で真っ当な生き方を選ぶことはできなかったのか。「楽して金稼ぐことに頭使うぐらいなら、ネタ考えろよ」といった木本の言葉は、どうやら彼には遅すぎたようだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)