篠田麻里子が7月22日でAKB48を卒業することから、レギュラーを務めた音楽番組『火曜曲!』に最後の出演を果たした。その番組で彼女が最後に披露する曲として選んだのは、自身のセンター曲でもある「上からマリコ」だ。久々に同曲のオリジナルメンバーがそろい、パフォーマンスを終えた篠田は思う存分歌えて「楽しかった」と語った。
7月16日に放送された『火曜曲!』では、番組レギュラーからも卒業することになった彼女を特集した“篠田麻里子 卒業SP”となった。MCの中居正広が篠田麻里子と会食して本音を引き出す対談企画では、篠田の言葉にAKBメンバーが涙する場面もあった。
スタジオでもそんな篠田の本音が炸裂したのだ。彼女はAKB48の1期生オーディションで落ちた時に、横にいたのが高橋みなみだったことから「金髪でちっちゃくて、『え、こんなやつに負けたの?』と思った」と明かして、高橋を唖然とさせたのである。
1期生のオーディションに落ちた篠田は、AKB48劇場の“カフェっ娘”からファンの声がもとで抜擢されAKB48に加入する。そのため“1.5期生”と呼ばれた当時について、彼女は「みんなは『よろしくね』って言ってくれるが、腹の底ではどう思っているんだろう?」と勘ぐっていたという。それを聞いて高橋や板野友美ら1期生も驚いていた。
この日、篠田は最後の参加シングルとなる「恋するフォーチュンクッキー」と自身の卒業ソングとして書き下ろされた「涙のせいじゃない」、そして「上からマリコ」の3曲を披露した。
「涙のせいじゃない」では最後にソロで歌う一節が涙声となった。歌い終えた篠田は「ごめんなさい。ちゃんと歌えなかった」と涙ながらに伝えて、同曲について自分の8年間を歌っているように感じたと話している。
中居から「最後の曲はどういたしましょうか?」と問われると、篠田は「やっぱり私がはじめてセンターになった“上からマリコ”をぜひ」と要望。ほとんどがオリジナルメンバーによる久々のパフォーマンスとなった。
冒頭を篠田がピアノに合わせてソロで歌い始めると、伴奏と共にメンバーが登場した。峯岸みなみ、大家志津香、梅田彩佳、北原里英などおなじみのオリジナルメンバーの中には秋元才加の姿もあったのだ。
舞台でも活躍している秋元才加がテレビ番組に出ることは珍しい。この日は、篠田の卒業ということで駆けつけたようだ。秋元は“上からマリコ”名物の側転もバッチリ決めてくれた。
番組のエンディングで中居から「思う存分、歌うことができたでしょうか?」と問われて、篠田は「はい、できました。楽しかったです」と答えた。その最後が「上からマリコ」というのも彼女らしいお別れである。
篠田麻里子に花束を贈った高橋みなみは「1.5期生と言われるけど、私たちにとっては同期で、かけがえのない仲間と思っています。麻里子さまが輝く姿を見て、私たちメンバーも頑張っていきたいと思います」と伝えた。はっきりと“同期です”と言われて篠田も嬉しかったことだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)