「くそおもしろい」のように『くそ○○』という言葉が流行っているようだ。テレビ『踊る!さんま御殿!!』でもその話題となり、明石家さんまや北村晴男弁護士が「(うちの)娘が使う」と悩んでいた。ところが、ゲストの指原莉乃や今井華たちからは、さらに派生した“今どきの言葉”が飛び出し、大人たちを呆れさせたのである。
最近よく耳にする若者言葉で、頭に『くそ』をつけて「すごく~」を表現することがあるという。7月2日の『踊る!さんま御殿!!』に“イマドキ女子”としてHKT48の指原莉乃やE-GirlsのAmi、モデルの今井華、タレントの水沢アリーなどが出演。これら若者言葉について語った。
「その言葉づかいは何だ!とムカついた時」がテーマになると、“ちゃんとした大人”軍団の北村弁護士が「自分の娘が、おいしいことを『くそうまい』と言うのが凄く嫌だ」と不満を漏らした。すると司会のさんまも、「うちの娘(IMALU)も『くそ急ぐ』とか言うもんな」と同調する。ところが若手は、そんな大人たちの悩みをまったく意に介さないようだ。指原莉乃は「『くそおもしろい』とか言いますよ!」と常用していることを認めたうえで、「さんまさんもくそおもしろいですよ!」と使って見せた。
さらに若者言葉で、「○○し!」と語尾に“し!”をつけて否定する使い方が話題となった。ハリセンボンの近藤春菜が、新幹線のホームで遭遇した女子高生から「はるなじゃねっ?」と話しかけられたエピソードを紹介した。春菜が以前に雑誌のインタビューで恋愛観を明かしたことについて、その女子高生から「まじで、恋愛語んなし!」と言われたのだ。春菜をはじめ、大人たちはその正しい意味が分からない。水沢アリーは「“言うなし!”、“するなし!”とか普通に使うよ」という。「渋谷からほとんど出たことが無い」と豪語する今井華が、「“言うんじゃねえ!”の意味で“言うなし!”を使う」と説明した。
さんまが「そんなの東京でしか使わないだろう」と観覧客の女性陣に尋ねると、多くが使うと答えたのだ。地方から来ている観覧客も多いことから、これらけして上品とは言えない若者言葉が予想外に浸透している事実にさんまも驚いていた。
「珍しい時に“ヤバイ”を連発したり、肯定するときにも“ヤバイ”を使うのはおかしい」と指摘する北村弁護士に、指原は「“ヤバイ”に肯定とか否定とか言われても分からない」と不思議そうな表情を浮かべる。北村弁護士が「本当は“ヤバイ”は凄く危機的な状況にあることを意味する」と説明した。「じゃあ、拳銃を突きつけられて、電話で助けを求める時には何て言うのか?」と問われた指原は、「本当にヤバイんだけど」と答えて周囲を笑わせた。
実はこの“ヤバイ”も最近では“おにくそヤバイ”や“カミ(神)くそヤバイ”と最上級に変化するという。さんまが「カミとオニはどっちが強いの?」と確かめると、「細かいことはいいから“聞くなし!”」と返されてしまった。
アイドルの指原莉乃がこうした若者言葉を使うのも意外だが、AKB48でもGoogle+で「くそおもしろい」などの若者言葉を使うメンバーもいるので、彼女だけが特別ではない。ただアイドルは影響力が大きいだけに、できればきれいな日本語をお願いしたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)