時間との戦いである生放送の報道番組。時には緊急のニュースが入ったり、思わぬハプニングが起きたりする。だがどんな場合でもキャスターは臨機応変に進行を続けなければならない。『報道ステーション』のサブキャスターを務める小川彩佳アナウンサーもあるハプニングに遭遇したが、その冷静で丁寧な対応が視聴者からは好感を得たようだ。
7月25日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)内での出来事である。参議院選挙関連のニュースで、社民党・福島みずほ党首の辞任やみんなの党のトップ対立問題を解説するため、小川アナは用意されたパネルの前に移動しようといつもの席を立った。
だが数歩歩いた小川アナのハイヒールが片方、スポンと脱げてしまったのだ。女性なら分かるだろうがつま先が細いハイヒールを、立ったまま急いで履くのはなかなか難しい。おまけに脱げた靴が、変な方向を向いている。
すると小川アナは「脱げてしまいました」と言うと、もう片方の靴も脱いでしまう。彼女は素足のまま番組を進めることを詫び、靴をキチンと揃えて床に置いた。そして何事もなかったようにスタスタと歩き、小川アナは福島党首のパネルの横に立ったのだ。
この冷静で落ち着いた小川アナの行動が、ネット上で「素晴らしい」、「アナウンサーのプロ!」と高評価を得ている。視聴者に不快感を与えず、番組進行のタイムロスを最低限に抑えた。そして一連の動作には彼女の育ちの良さがうかがえる、上品さが感じられた。
報道番組を担当する女性アナウンサーに向けられる視聴者の目は、高く厳しいものだ。ニュース原稿が読めて当然とされ、さらに思わぬアクシデントに慌てふためいたりするようでは信用度がガタ落ちとなる。『報道ステーション』メインキャスターの古舘伊知郎にとっても、小川アナは頼もしい相方であろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)