アイドルグループKis-My-Ft2の玉森裕太が、バラエティ番組でお笑い芸人の濱口優とサバイバル生活に挑戦したことがある。それからおよそ半年後に、別番組で濱口がその件について裏話を語った。玉森はウェットスーツをつけずに着物姿で極寒の海に挑んで番組のために力を尽くしたが、ついに意識が朦朧となるほどの状態になったのだ。濱口は彼に話しかけながら「こいつ死ぬな…」と思ったそうだ。

人気番組『いきなり！黄金伝説。』で濱口優と玉森裕太が式根島で2泊3日のサバイバル生活に挑戦したのは昨年末だった。放送されたのが12月27日という時期だけに、そこには極寒の海が広がっていたのである。そんな状況にもかかわらず、玉森が主演するドラマ『信長のシェフ』が年明けにスタートすることから、彼は無謀にも着物姿で海に入りモリで魚を突こうとしたのだ。

今年の7月12日にその玉森裕太が『A-Studio』に出演した。MCの笑福亭鶴瓶は事前に下調べして濱口優からサバイバル生活の件も聞いている。『黄金伝説。』で何度も共演している玉森は濱口優のことを“先輩”と呼び「アドレスも“先輩”で入れています」というほど信頼しているようだ。

玉森は極寒の海でのことを聞かれると「寒くて体がカチカチになりました」と答えており、やはり相当辛い思いをしたのである。濱口はそんな玉森を「“もうあかん”となると強いタイプ」と評価しており、実際に「タンポポだって食べる」と証言した。それは玉森も認めており「タンポポは…タンポポ味ですね」と話している。

着物姿で海に入った玉森はやがて寒さで極限状態となる。海から上がりガチガチと震える彼を見た濱口が「こいつ、死ぬな…」と感じたほど危ない状態だった。震えながら「帰りたいっ、帰りたいっ」とつぶやくので、濱口が懸命に「どこに帰りたいねん！　お父さんか？　お母さんか？」と話しかけた。

すると玉森裕太は「メンバーのところに帰りたい！」と答えたのである。さらに彼は「僕にはメンバーがいる」と続けたのだ。

玉森はその話を黙って聞いていたが、その時のことが思い出されたのか目は涙で潤んでいたようだ。一歩間違えると死ぬかもしれないほど危険な状態で、彼の口から出たのが父でも母でもなくメンバーだったことに感動した鶴瓶は「玉森には帰る場所があるんや」と結んだ。

12歳の時に親から無理やりオーディションを受けさせられてジャニーズに入った玉森裕太は、最初のオーディションで全く踊れずに恥ずかしくて「中1ながら泣いてしまった」と明かしている。しかし、今では命がけのロケに挑めるまでに成長した。そんな彼の支えとなってきたのが一緒に頑張ってきたKis-My-Ft2のメンバーなのだ。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）