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writer : maki

【エンタがビタミン♪】マツコ「口パクあってもいい」。JUJUと語った音楽番組のあるべき姿。

タレントのマツコ・デラックスと歌手のJUJUがテレビ『僕らの音楽』で初めて顔を合わせた。意外にもほぼ同じ世代だという2人は、ダンスミュージックの話などで盛り上がった。やがてマツコが「口パク」についてどう思うかと切り出し、話題は最近の音楽番組のあり方に発展した。

JUJUとマツコ・デラックスという異色の組み合わせが、初対談ながら音楽の趣味で意気投合した。7月5日の『僕らの音楽』では「はじめまして」と挨拶したJUJUが、マツコが中森明菜を好きなことに触れて対談が始まった。「もしかして…」とマツコがJUJUの年齢を尋ねたことから、同じ音楽を聴いた世代だと分かりトークはさらに盛り上がった。

ダンスミュージックの話題になり、マツコが「マライア・キャリーのFantasyのクラブミックスとか凄いよね!」と口にすると、JUJUも「Fantasy!」と身を乗り出して共感していた。マツコから「あれって絶対にサトシ・トミイエだよね」とDJの名前が出ると、「そうです! ニューヨークでも話題になってました!!」とJUJUも興奮しきりの様子だ。

そうしたマニアックな会話から一転、後半はマツコが「口パクってどう思う?」と日本の音楽番組のあり方について切り出した。マツコいわく「今の視聴者は『口パクだ』と分かる」という前提で、「激しいダンスでゼィゼィしながら歌うよりも、口パクの方が良い」という。一方ですごいダンスを踊るわけでもなく、初めから歌うつもりもなく口パクをすることについては「じゃあ何をやっているんだ?」と疑問を呈した。これにはJUJUも共感したようだ。さらに「生歌のみ」、「(生歌には)こだわらずパフォーマンス重視で」など局側が姿勢を明示することが視聴者にとっても親切だと持論を展開した。

2人ともフジテレビ系列で1968年から約22年間にわたり生放送された音楽番組“夜ヒット”こと『夜のヒットスタジオ』のファンを自称しており、JUJUは「オープニングで他の歌手の楽曲を歌いながら出てくるやつをやってみたかった」と熱く語っていた。マツコは当時人気のあった英国バンド「デッド・オア・アライヴ」のボーカル、ピート・バーンズが出演した時のことを思い出したようだ。ピートは上半身裸のマッチョな2人の男と“ハードゲイ”のような演出でパフォーマンスしており、「これは、そういう文化を知らない日本だからできるんだ」と思いながら見入ったという。「そんなカオスなところがあった。演歌歌手の後でシンディ・ローパーが出てくるカオスがあった」とマツコが語ると、JUJUも「今の音楽番組もあのくらいのカオスがあれば、若い子ももっと楽しいかも」と“夜ヒット”の構成を評価したのである。

テレビ世代でもある2人が繰り広げた熱い対談の中身には、今の音楽番組のあり方について「口パクを排除する」ということだけでなく、もっと楽しめる作り方があるのではないかというヒントまでが詰まっていたようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)