チャリティー活動の一環として、イギリスからフランスに向かいドーバー海峡横断遠泳に挑戦していた34歳のイギリス人女性が、泳いでいる途中に突然死亡するという悲しい事故が発生した。
挑戦者のイギリス人女性スーザン・テイラーさんは、14日午前1時に、ドーバー付近のサムファイア・ホウからフランスに向かい遠泳を開始した。だが同日午後6時、ゴール目前であるフランス側のグリ・ネ岬付近に到達した頃に突然、テイラーさんの身に何か『異変が発生した』と、『Mail Online』は報じている。
船に乗り付き添っていたサポートチームのメンバーが異変に気がつき、テイラーさんの身体は船上に引き上げられた。その後サポートチームからの救助要請に応じたフランス海軍のヘリコプターによって、テイラーさんはブローニュ=シュル=メールの病院に搬送されたが、同日夜7時に死亡が確認された。
テイラーさんの詳しい死因は伝えられていないが、日頃からカヤックやマウンテンバイクを趣味とし、ドーバー海峡横断が決定した後も専門のトレーニングを行うなど準備万端であったにもかかわらず、今回の事故は発生してしまった。横断当日は弱めの風が吹いている程度で、水温は摂氏15度と、横断するにはほぼ問題のない状況であったという。
テイラーさんのドーバー海峡横断遠泳は、チャリティー活動の一環としての挑戦であり、活動を通し集められた寄付金は、イギリスの子供のためのホスピスおよび糖尿病患者団体へ寄付されることが決められている。この挑戦は残念ながら、テイラーさんの死亡という悲しい結末を迎えたものの、その後も有志によるテイラーさん祈念のための寄付などで、現在までに約1万6千ポンド(約240万円)が集められたとのことだ。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)