4年ぶりに香港映画界の大スター、トニー・レオンが日本に戻ってきた。5月30日、東京・六本木で開催された映画「グランド・マスター」ジャパンプレミアに出席したトニー。「レッドクリフ Part II 未来への最終決戦」以来の来日となる。また「ブエノスアイレス」などの鬼才ウォン・カーウァイ監督も来日し、香港映画界の大物が顔を揃えた。
構想17年、準備期間7年、撮影3年ととてつもない年月をかけて完成した「グランド・マスター」。壮大なスケールもさることながら、かつてない程の映像美が見る者の目を心を虜にする。ブルース・リーのただ一人の師としても知られる実在の武術家、宗師・葉問をトニー・レオンが全身全霊をかけて演じている。なぜ監督はトニーを葉問の役に起用したのか? この問いに「目が優しい、学者の気質とロマンティストを重ね合わせるとトニーしかいない。武術の才能があると感じた」と絶賛した。これに対してトニーは、カンフーの経験がなかったことから4年間トレーニングを重ねてきたと告白。練習を始めて半年くらいで骨折し、怪我が治った半年後にゼロからやり直し。さらにクランクインの初日にも骨折し、半年休みの繰り返しで覚えたものをイチからやり直すのが一番大変だったと語った。
この日はサプライズゲストとして、第66回カンヌ映画祭コンペティション部門で審査員賞受賞の是枝裕和監督「そして父になる」に出演した女優の真木よう子がお祝いに駆けつけた。2人の大ファンという真木は、「昨日からドキドキで、2人に会えると思うと自分の映画よりも緊張した」と明かし、また「細部にこだわる映像の美しさに感動し、“受け継がれるのは技ではなく心だ”という台詞にグッときた」と語った。
イベントの最後には、本作の日本版イメージソング「After The Storm feat.シェネル」をR&BシンガーAIとシェネルが登場し、初披露した。AIからのラブコールで実現した夢のコラボ。舞台に登場したAIは緊張したと語ったが、シェネルとの絶妙なハーモニーで会場を魅了した。
映画「グランド・マスター」は、5月31日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国ロードショー
映画「グランド・マスター」公式サイトhttp://grandmaster.gaga.ne.jp/
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)