アイドルグループ・おニャン子クラブで活躍した国生さゆりが、テレビ番組で最近のアイドルをバッサリ斬った。企画の流れから彼女は「キャラづくりしたアイドルは要らない」ということについて話したが、それはこれまで芸能界をわたってきた国生ならではのアイドル論でもあった。
国生さゆりが『ライオンのごきげんよう』に6月26日から28日まで3日間出演した。初日にサイコロで当たり目を出した彼女は“芸能界いらないモノグランプリ”の企画で、“キャラづくりしたアイドル”(は要らない)という札を選ぶとその理由をこう説明したのである。
「アイドルのキャラはファンのみなさんがつくるものだと思う。何もできない10代の女の子を、ファンの方たちが応援していろいろな場所に押し出してくれるもの。自分がそうだったから」と国生さゆり自身の体験にもとづいてアイドルとファンの関係を語ったのだ。
さらに彼女は“キャラづくりしたアイドル”について「キャラを自分で設定している人ほど、その設定からはみ出してしまい、周りが気を遣って修正して戻したりする」ことになりがちだという。「質問やトークの内容もこっちが気を遣う」とも明かしており、実際に迷惑と感じたことがあるのだろう。
“キャラづくりしたアイドル”といえば、すでに「こりん星」キャラを放棄した小倉優子をはじめ、モーニング娘。の道重さゆみ、Berryz工房の嗣永桃子などが思い当たる。しかし、国生が語った“アイドルとファンの関係”は全てのアイドルに参考になりそうだ。
実はその国生さゆりが、今年行われた『第5回AKB48選抜総選挙』に出馬しようとしたことをご存知だろうか。28日の『ごきげんよう』でその件を追及されると、彼女は「正気だったんですよ」と真面目に答えた。秋元康に直接話したわけではなく事務所に「私が出馬したらどうでしょうか?」と打診したところ、「権利が無い」のひと言で断られたという。
秋元康がプロデュースするおニャン子クラブ出身の国生としては「AKBも同じ血筋なので、大丈夫だろう」と考え、若手アイドルの刺激になればと出馬を試みたが無理だった。逆にAKB48ファンから怒られた彼女は「私は“おもしろそう”と思ってやったのに、ファンのみなさんは本気なんですね。ごめんなさい」とテレビを通して詫びたのである。
水泳で鍛えて46歳とは思えぬプロポーションをキープする国生さゆりは、今もアイドルとして活躍するチャンスをうかがっているのだ。ただ今回の選抜総選挙では、彼女が言う“ファンの力が押し上げてくれた”わけではない。もしそれが伴えば、次の総選挙では出馬の可能性もあるのではないか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)