フリーアナウンサーの小林麻耶がブログの読者から寄せられた「仕事を楽しいと思ったことがない」という悩み相談にアドバイスしたところ、多くの反響があった。「参考になる」、「すごいですね」といったコメントが寄せられており、彼女のアドバイスに共感するものが多いようだ。
大学在学中にバラエティ番組『恋のから騒ぎ』に出演して司会の明石家さんまから鍛えられた小林麻耶は、その後TBSアナウンサーとなる。2009年にTBSを退社してフリーとなった彼女はキャスターやタレントとして活躍しており、最近はラジオ『LOVE in Action』で強烈なキャラクターのパーソナリティ ・山本シュウのパートナーとして新たな魅力を発揮している。
そんな彼女はブログ『まや☆日記』で、読者からの質問や相談にこたえることもある。芸能界での様々な経験をもとにした、彼女らしいアドバイスが人気だ。
6月4日には、新卒で就職した読者から「6年間、仕事を楽しいと思ったことが一度もない」という悩みが寄せられた。小林は「どんな仕事でどのような性格の方かもわからないので」と、的外れな内容になるかもしれないことを前置きした上でアドバイスしている。
社会人11年目の先輩として彼女がアドバイスしたのは、「ほんの小さな自分だけの目標を毎日、1回の番組ごとに作っていました」というものだった。たとえば「電話を1コールで誰よりも早く取る」、「コーヒーをどれだけ美味しく入れられるか」、「エレベーターをどれだけスムーズに動かせるか」といった目標を決めてクリアするために努力するのだ。さらに「先輩アナウンサーの誕生日や血液型、出身地を覚えたり、そんなことを楽しんでいました」と周囲とのコミュニケーションにつながるような目標も設定していった。
そうやって彼女が目標を決めて行動する時のポイントは、「楽しむ」ことにあるようだ。「後輩から“ありがとう”と1日何回言われるかゲーム」や「同僚を笑顔にすることができるかゲーム」、「ランチに違う部署の人とできるだけ行ってみる」など業務とは違うことでの目標を決めて楽しんでみることだという。
「きっと気持ちが楽になって、仕事の内容にも楽しみが見つかるようになるかな」という小林は、「とんちんかんなアドバイスだったら、ごめんなさい」と断っているが、その内容に共感した読者から多数のコメントが届いた。
ある読者は、小林がTBSをはじめとする芸能界で小さな目標を積み上げて努力してきた姿を思い、「麻耶ちゃんが一生懸命今日まできたことが、少しわかった気がする」と感激していた。「同じような思いを持っている人にも、かなり参考になるアンサーですね」、「小さな目標を立てて少しでも主体的に動ける自分になるための方法論だよね」と彼女のやり方について共感するコメントも多い。
他には「仕事は楽しくないから仕事かな、と思っています。お金を貰って働いているんだから、辛くなければラッキー」、「仕事はつまらないから、お金になると思ってます。それでもつまらないと続かないから、楽しみを見つけます」と自分なりに解釈した内容もある。
実は相談した読者からも、「まさかお返事いただけると思っていなかったのでビックリしました!」と感謝するコメントが届いており、「身近にある仕事以外の簡単なことから目標において、明日からやってみたいと思います」とのことだ。「麻耶さんやっぱり凄いですね! 人として尊敬しちゃいます」と思われる彼女の人柄がブログにも表れるのだろう。「皆さんのコメントも読みました。とても参考になりました。ここの皆さんは温かいですね」と伝えられていた。
「小さな成功の積み重ね」によって夢がかなったという体験を語る成功者は多い。小林麻耶のアドバイスはまさにそれなのである。今もその気持ちを持ち続ける彼女は、どんな夢をつかむことになるのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)