「本当の友達、います?」と問われたマツコ・デラックス(40)は絶句し、少しの間考え込んでいた。今のマツコにとって友人とは、仕事を通して知り合った同じ業界の人だけ。彼らと食事を共にする時は、会計はほとんどマツコが全額負担するらしい。その繋がりは本当の友人関係といえるのだろうか。
6月26日放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)で、“友人関係なのに、すぐ「おごって」と言われるのに腹が立つ”という視聴者からの投稿が紹介された。「友達同士で食事をするなら、会計は平等に負担するべき。そこに収入の格差を持ち込まないで欲しい」という意見である。
するとマツコ・デラックスは、「でも今の私は、大体おごっている」と語り出した。ひとり暮らしで外食が多く、お気に入りの店に気の合う友人らと一緒に出かけるケースが多いのだろう。その食事代を負担するのがマツコということは、いつもの流れであり収入の一番多い自分がおごるのは当たり前だと本人も心得ているのだ。
しかし共演の有吉弘行(39)から「ボスでいたいんでしょ」とからかわれ、夏目三久アナウンサー(28)からは「それで周りの人が気を遣うことはないですか?」と問われた。これらの意見に、マツコの表情は一変する。
マツコが今、食事を共にする友人は同じ業界の仕事仲間のみ。他の職業に就いている友人は全くいないのだ。学生時代や地元の友人らとも、一切連絡は取っていないという。もちろん女装家として生きてきた過去も、影響しているだろう。だがマツコは「芸能界でそれなりに活躍している人は、一般の人と友人関係を築きにくい」と、勝手に思い込んでいたようだ。
有吉は上京して知り合った昔のアルバイト仲間とは今でも付き合いがあると明かし、夏目アナは小中高と大学それぞれの時代の友人と、今でも定期的に会っているそうだ。マツコは「本当!?」、「自分から連絡とるの?」と、心底驚いた様子である。
「私は稼ぎが無くなったら終わり。誰もいなくなる…」と落ち込みながらも、「おごる関係で繋がる友達もアリ」だと開き直るマツコ。今さら、純粋なプライベートでの友人を見つけることは不可能だと分かっているのだ。
ちなみに番組の視聴者には、「プライベートで仕事関係の人と付き合いたくない」という意見がツイッターなどで見受けられた。頻繁に会えなくても、異なる業界で働いていても、友人関係を長く続けることはできる。マツコのように毎回食事をおごるような友人関係であっても、リラックスした団欒のひとときは貴重な時間である。友人の基準は人それぞれなのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)