ドラマ『家族ゲーム』の影響で「いいね~」を使う人が増えているという。このセリフを流行らせた主演の櫻井翔はそれを知ると、思わぬ現象に驚いていた。今年も半年が過ぎたこの時期に話題となったことで、流行語大賞も狙えそうな状況だ。
6月19日の放送で最終回を迎えた『家族ゲーム』は、全10話の平均視聴率が13.0%を記録する人気ドラマとなった。その主人公である家庭教師、吉本荒野が口癖のように毎回言ったセリフが「いいね~」だ。
情報番組『アゲるテレビ』に、ドラマの最終回を夜に控えた吉本荒野役の櫻井翔が出演した時のことだ。『家族ゲーム』について佐々木恭子アナが、「『いいね~』が口癖になっている人が続出しているんですが」とその言葉が流行っていることを話題にしたのだ。
櫻井は「そうですか」と嬉しそうにしながらも、「ドラマを見ていなくて普通に言った人に被害が及んでないといいのですが」と心配していた。
ドラマ中で吉本荒野が普通に「いいね~」と口にしても、ここまで注目されることはなかっただろう。櫻井が演じた吉本が持つ得体の知れないイメージが下地にあって、独特な口調で使う「いいね~」が生きたのではないか。
彼は「破天荒な役柄が日常に影響して、周囲への当たりが強くなることもあった。会話が皮肉っぽくなってしまう」と明かしており、「視聴者の印象に残っていればありがたい」と語っていた。放送終了後のネットでの感想を見ても、吉本の印象と共に「いいね~」が多くの人の心に残っていることが実感できる。
今年はNHKの朝ドラ『あまちゃん』で使われる東北地方の方言「じぇじぇじぇ」や、予備校講師・林修氏による「今でしょ」など流行語が多いが、そこに「いいね~」が加わった形だ。毎年恒例となった年末の流行語大賞の候補も期待したいが、櫻井翔が言うようにドラマを意識せず普通に「いいね~」と使う人が困りそうではある。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)