サンミュージックグループ会長の相澤秀禎さんが23日、膵臓がんのため83歳で亡くなった。1968年に自ら芸能事務所を設立してから数多くのアイドルを見出してきた相澤会長。2004年には長男の正久氏に社長の座を譲るも、“おじいちゃんのような存在”で所属タレントらを見守っていたようだ。
23日、サンミュージックグループ会長の相澤秀禎さんが膵臓がんのため83歳で亡くなった。相沢さんが設立したサンミュージックプロダクションは、桜田淳子、松田聖子、岡田有希子などアイドルを次々と輩出してきた一方、お笑い班を立ち上げてダンディ坂野、ヒロシ、小島よしお、スギちゃんといった芸人を世に送り出してきた。カンニング竹山も、デビュー当時は吉本興業福岡事務所所属だったが、福岡では仕事がなく逃げるように上京。現在ではサンミュージックプロダクションに所属している。
竹山は27日放送の『たまむすび』(TBSラジオ)で、相澤秀禎さんについての思い出を語った。竹山にとって現社長である相澤正久氏は「父親のような存在」であるため、秀禎さんは「優しいおじいちゃんのような存在だった」という。秀禎さんとは仕事で直接関わったことはないものの、「いつも優しく見守ってくれていた」と明かす。
秀禎さんが竹山の単独ライブを観に来てくれた際、竹山はネタで事務所批判をし「独立したい」などと発言したにもかかわらず、“おじいちゃんが孫を見るように”ニコニコと笑って「面白かったよ」と感想を残してくれたという。また相方の中島忠幸さんが病に伏した際や、竹山が問題を起した際にも、いろいろと手を尽くしてくれたそうだ。竹山にとって、サンミュージックは「まさしくファミリー」であり、「今後も(同事務所を)盛り立てて行かなくては」とその思いを口にした。
葬儀・告別式は29日に執り行われる。秀禎さんを父として、おじいちゃんとして慕う多くの芸能関係者が参列されるだろう。ご冥福を心よりお祈り致します。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)