若手歌舞伎俳優の中村隼人が、テレビ番組で「ももいろクローバーZが気になる」と明かした。彼女たちのファンを“モノノフ”と表現するが、芸能人にその“モノノフ”が急増中といわれる。その波が、どうやら歌舞伎界へも押し寄せているようなのだ。
女性の間でイケメンと話題になっている中村隼人が、5月2日放送のバラエティ番組『今、この顔がスゴい!』に出演した。彼が“スゴい”のはイケメンとして人気があるだけではない。歌舞伎界のみならず、テレビドラマやモデル界でもその才能を開花させているのだ。
そもそも、二代目中村錦之助が父である彼は中村獅童のいとこにあたり、松本幸四郎と市川染五郎、中村七之助に中村勘九郎とは親戚関係になる。歌舞伎界のサラブレッドといわれる彼は幼い頃から大舞台を経験しており、今年に入ると国立劇場3月歌舞伎公演「隅田川花御所染-女清玄-」で、19歳にして歌舞伎界の重鎮・中村福助と共演して注目された。
俳優としても15歳であの大河ドラマ「龍馬伝」で将軍・徳川家茂を好演しており、その実力が認められて現在放送中の「八重の桜」では桑名藩主・松平定敬役に抜擢された。さらにはファッション誌『VOGUE JAPAN』4月号にモデルとして登場し、話題となっているのだ。
番組では、そんな彼が銀座でよく行く店に同行してみた。するとCDショップに入った中村隼人が、「最近気になる」と示したのが“ももいろクローバーZ”だったのだ。さらに彼は「歌舞伎の人は好きな人が多いですね」と明かしたのである。歌舞伎と“ももクロ”といえば、前述の中村福助は歌舞伎の方向性について「“ももクロ”のように現地に行って歌舞伎をするくらいでいい」と“今会える歌舞伎”を語っているほどだ。
ももいろクローバーZのファン、いわゆる“モノノフ”を自認する芸能人は綾小路翔(氣志團)やmiwa、DAIGO(BREAKERZ)、マキシマム ザ ホルモンといった音楽界から、お笑い界の塚地武雅(ドランクドラゴン)、児嶋一哉(アンジャッシュ)、バナナマンなど、そして南明奈、益若つばさなどモデル界まで多様な人々がいる。里田まいと田中将大(楽天イーグルス)にいたっては夫妻で“モノノフ”という。
しかし、これまでに歌舞伎役者から“モノノフ”として名が挙がった者はいないようだ。中村隼人については、イチオシのアーティストは英国のワン・ダイレクションだというが、アイドルとして一番気になるのは“ももクロ”で間違いなさそうだ。その彼が歌舞伎界には「好きな人が多い」と話しているだけに、他にも“モノノフ”が存在しそうである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)