アイドルグループのももいろクローバーZ(ももクロ)が、5月15日に東日本大震災被災地の宮城県女川町を訪れた。蒲鉾本舗高政でかまぼこの製造を見学したり、『女川さいがいFM』に出演した彼女たちは小学校の体育館でサプライズライブを開催。子どもたちと校歌を歌うなどした。リーダーの百田夏菜子がブログで今回の訪問について「盛りだくさんな一日でした」と報告したところでは、他にも多くの場所を訪れて様々な触れ合いがあったようだ。
宮城県女川町で笹かまぼこ屋として知られる蒲鉾本舗高政の『蒲鉾本舗高政(takamasa_net) ツイッター』で、5月15日に「ももいろクローバーZさんが蒲鉾本舗高政 女川本店万石の里に遊びに来てくれたZ」とつぶやかれた。彼女たちは工場見学したり、お店で手焼き笹かまぼこを堪能して地域の名産品を広めるのに一役買った。
その後5人は『女川さいがいFM』に生放送出演して、楽曲の紹介やアナウンサーとのトークを楽しんだ。方言を覚えて、佐々木彩夏が「おい、めんこーい(私、かわいい)」と使ったり、学校給食の紹介ではワカメの話から黒髪を褒められたりして盛り上がったようだ。FM局の前には30人ほどの女川町民のみなさんが集まったという。ももクロの5人も入って記念撮影を行い、和やかなひとときを過ごした。
同FMはサイマル放送によって全国で聴けることから、「メンバーがさっき食べてた棒みたいなのはなんですか?」と笹かまぼこについての質問が届いた。放送後にも「ももクロちゃんが、きっかけで女川という町を知られてよかったと思います」といった感想もツイートされており、被災地の様子を全国に発信することができたようだ。
百田夏菜子のブログ『でこちゃん日記』によると、鮮魚・寿司店のおかせいで海鮮女川丼を味わった後に、女川小学校でライブを行った。また、女川町役場で町長に挨拶したり、被災した子供たちの学習指導を行うコラボ・スクールの女川向学館を訪問するという一日を過ごしている。
今年の春に3つの小学校が統合されて誕生した女川小学校では、全校集会に登場してサプライズでミニライブを行い楽曲「サラバ、愛しき悲しみたちよ」など数曲を披露。最後はステージに集まる子どもたちと校歌を斉唱した。ライブを終えた佐々木彩夏はブログ『あーりんのほっぺ』で、「女川小学校のみんなもすごい元気で、いっしょに盛り上がってくれてありがとう! みんなの笑顔がたくさん見れてすごくうれしかった」と感想を綴っている。
『女川さいがいFM』のサイトでは、「ももいろクローバーZと女川さいがいFM・女川町がお友達になりました」とこの日のことが報告されている。被災地訪問を終えて百田夏菜子も「一日で女川とものすごく仲良くなれて、なんかだかお友達が増えた感じ」と記しており、この日の活動で“ももクロ”と女川町の絆ができたようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)