SMAPのメンバーが初めて5人全員で一泊旅行をするという画期的な企画が『SMAP×SMAP』の中で行われた。放送前から話題になっていたこの企画。どのような旅になるのか記者も楽しみであった。そんな放送の一場面で、リーダーの中居正広が号泣する一幕があった。彼の涙の理由とは?
人気バラエティ―番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で“はじめてのSMAP 5人旅SP”が放送された。放送前からこの企画を考えた放送作家の鈴木おさむ氏のブログ『放送作家 鈴木おさむのネタ帳』には「放送が楽しみ」、「素敵な企画をありがとうございます」などのコメントが寄せられていた。
スタッフは遠くから見守る形で、マネージャーも同行しない5人だけの旅。初めは戸惑い気味の5人であったが、段々と楽しんでいる様子が伝わってきた。コンビニに寄ったり、お好み焼きを食べたり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行ったりと大阪を満喫したようだ。
旅館に到着すると、まずは貸し切り温泉に向かった。全員で仲良く温泉に浸かりながら、今年で迎えるSMAP25周年の話になった。これまでの苦労話や楽しかった出来事を語り合う姿は、互いに切磋琢磨しながら芸能界という荒波を乗り越えてきた四半世紀の歴史を感じさせてくれた。部屋に戻り夕食を済ませた後、ゲームセンターでプリクラを撮ったり卓球をして楽しむ様子は普通の仲の良い友達のそれに見える。
その後のカラオケで中居正広に異変が起こった。みんなでSMAPメドレーを歌っていたとき、「いい曲だよね」と聞きながら(歌いながら)つぶやく中居。その眼にはいつの間にか涙が溢れていた。
そして最後にある曲を歌った時、中居の眼から涙がこぼれ落ち、ついには号泣し始めた。その曲は『BEST FRIEND』。中居が「この曲は絶対泣ける」と豪語していた曲だ。「この歌はダメ」、「本当に涙出てきちゃうんだよ」と言いながらメンバーが歌うのを泣きながら聴いていた。
中居がここまでこの曲に思い入れがあるのには理由がある。この曲を『SMAP×SMAP』の中で歌ったのは2回だけ。1度目はSMAPの元メンバーであった森且行が芸能界を引退した時。そして2度目は稲垣吾郎が公務執行妨害と道路交通法違反で起訴猶予(不起訴)となり約5か月間活動を自粛した後に活動を再開した時。どちらもSMAPとしての危機を乗り越えた時に歌われたものだ。リーダーである中居にとっては、忘れる事のできない曲なのだろう。
SMAPに対する愛情が人一倍強い中居。「10人が突っかかってきても、SMAPを守れる」と語った彼の言葉が強く印象に残った初めての5人旅であった。
(TechinsightJapan編集部 瑛里)