エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】映画『家族ゲーム』で落ちこぼれ中学生を演じたあの俳優、新ドラマ版に登場。

1983年に公開された映画『家族ゲーム』で松田優作演じる家庭教師が教える生徒役の宮川一朗太が、カネボウ化粧品のテレビCMに出演している。彼がブログで明かしたものだが、CMでは名前も表示されないのでそれが宮川一朗太と気づいている視聴者はあまりいないのではないか。しかもその彼が、櫻井翔主演のドラマ版『家族ゲーム』に登場するとは意外だった。

本間洋平氏の小説『家族ゲーム』はこれまでに何度か実写化されてきた。映画『家族ゲーム』では風変わりな家庭教師を松田優作が好演したが、彼に教わる中学生・沼田茂之を演じた宮川一朗太も強烈な印象を与えた。同作でデビューした宮川は、日本アカデミー賞優秀新人賞を受賞している。

彼はその後も数々の映画やドラマに出演しており、最近では映画『るろうに剣心』の桂小五郎役やドラマ『ビギナーズ!』にも剛力彩芽演じるヒロの父親役で登場した。

そんな彼が、実はテレビCMに出演しているとは気づかなかった。ブログ『一朗太の撮影日記』で4月1日に「仕事の報告。その1」としてその件が明かされている。「今日は“エビータ”の新しいナレーションを入れてきました!」というのだ。

この日の収録分は夏から秋にかけて流れるそうだが、「去年秋に録ったやつが、最近流れ始めたようです!」と報告されている。瀬戸朝香や樋口可南子が出演するそのCMに「3、40代のエビータ。炭酸ミストの化粧水」などの男性によるナレーションが入る。そのつもりで聞けば、確かに宮川一朗太の声で丸みを帯びた安心できるナレーションとなっている。彼のファンならば声だけでそれと分かるかもしれないが、改めて聞くとなんだか懐かしい気さえするものだ。

ところが、その宮川が4月17日にスタートしたドラマ『家族ゲーム』の第1話に出演しているではないか。彼は櫻井翔が演じる吉本荒野に息子の家庭教師を依頼した沼田一茂(板尾創路)が、会社でリストラ宣告する同僚という役柄で登場した。ここで映画『家族ゲーム』の名優を起用するとは、なかなか憎い演出である。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)