映画『だいじょうぶ3組』で主演する国分太一が、原作者で映画にも出演している乙武洋匡氏から現場入りする前に手紙をもらったことを明かした。映画出演は初めてという乙武氏からのメッセージを読んだ国分は、大きくうなずいて感心したという。
乙武洋匡氏が、実際に小学校教員を務めた体験を基に著した小説が映画化された。3月23日から公開される映画『だいじょうぶ3組』の宣伝のために、国分太一が3日にテレビ番組『今日感テレビ日曜版』(RKB毎日放送)に生出演した。
番組の女性パーソナリティが「映画を観せていただき、5回泣きました」と感想を述べると、国分は「涙腺弱いですね」と返して笑わせた。彼は「現場では僕も子どもたちの演技を見て泣きそうになった」と話すと、「子どもたちはほとんど役者経験がなく、台本もなしで演技に挑んだ」と裏話を明かす。監督が「こんな時はどういう感情になるの?」と問いかけて、子どもたちはそれを演技する手法をとったそうだ。「僕はその演出プランだったら、ビビッちゃってまず演技できない。でも子どもたちは素直に演じるんですよね」と国分は語る。彼らの自然体な演技に感動して、撮影中にもかかわらず涙しそうになったのである。
共演した乙武洋匡氏については「パワーが凄い! 初の映画出演とは思えないくらいどっしり構えていて僕が頼りたくなるほど」、「役者としてではなく先生として子どもに向き合っていた」と印象を語った。
国分は現場入りする前に乙武氏から手紙をもらったという。「役者としては初めてですけれども」と彼はことわりながら、「できれば国分さんも1つのクラスを持ったと思って、現場に入ってもらえると嬉しいです」という主旨を伝えてきたのだ。それを読んだ国分は「うん!」とひとりで大きくうなずくと、「先輩の僕から『リラックスしていこう』とか伝えるべきなのに、こうして手紙をくれる配慮が凄い」と乙武氏の人柄に感心したのである。
車椅子に乗った教師役を務めるのが乙武洋匡氏で、その補助教員役が国分である。「黒板に書く漢字も間違えられないので、乙武さんに書き順を確認しながら撮影した」という国分は、撮影と共に自身も成長できたことを話していた。
息の合った2人と自然体な子どもたちの演技で、映画『だいじょうぶ3組』は素晴らしい作品となった。完成披露試写会の感想でも「先生と生徒の心が結びついて行く様子に感動。いい映画でした」、「見ようとしたきっかけは国分太一だけど、誰もが感動できる映画だと思う」、「良すぎました! 後半、涙止まらなすぎた」など評価が高い。3月23日の公開が楽しみな1本である。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)