AKB48からの卒業を発表している河西智美が、テレビ番組でオーディションに合格した当時の厳しいレッスンを明かした。それまで何ごとにも熱くなれなかった彼女だが、AKB48で一生懸命になれたことで「最高の気持ちを知ることができた」という。河西はそんな気持ちを今の中高生にも伝えていければと語った。
14歳、中学2年生の時に『第2期AKB48追加メンバーオーディション』に合格した河西智美は、今年の4月1日でステージデビューから7年目を迎える。
3月27日の『ライオンのごきげんよう』に出演した彼女は、AKB48に入る前と後では考え方が変わったことについて語った。今、思えば思春期だったのだろう。彼女は「中学生の時はカッコつけて合唱コンクールや運動会があっても『だるい』、『なぜそんなに一生懸命になるの?』と思った」と熱くなることができなかったことを明かす。
だがAKB48に入ると、そんなことは言っていられなかった。1期生の先輩に追いつくために頑張っても「まだまだダメだ」と言われて、さらに一生懸命に練習をしたのである。まだ“レッスン生”の立場だった彼女は、ステージに立って1人前だと言われ初公演に向けて1か月間みっちり鍛えられた。河西は「泣きながら練習した」、「遅刻したり、休んだらその時点でクビだった」と当時の厳しいレッスンを振り返る。
しかし、そのおかげで2006年の4月1日にチームK初日公演でデビューできたのだ。「ステージに立ったその場で『一生懸命にやるって最高だな!』って思った」と河西はその瞬間の感動を話す。今は「『一生懸命やることは恥ずかしいどころか、カッコいい』ということを今の中高生にも伝えていきたい」と思って活動しているのだ。
そんな河西智美もデビューしてから様々な経験を積んできた。AKB選抜総選挙では「自分に順位をつけられるなんて!」と驚き、その後もじゃんけん大会や前田敦子の卒業に再組閣などサプライズ発表で驚かされた。そして今ではサプライズ発表に驚く研究生とは対照的に、「あっ、そうですか、その程度ですか」と動じなくなったという。AKB48に入り一生懸命に頑張ることの素晴らしさを学んだ彼女は7年目にして、今度は物事に動じない精神力を身につけたのである。
5月8日には、第2弾となるソロシングルの発売も決定した。河西智美なりのペースでソロ活動も順調に進んでいるようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)