船橋市の非公認ご当地キャラとして人気上昇中の“ふなっしー”が、テレビ『アッコにおまかせ!』に生出演した。彼はゆるキャラには珍しく、しゃべることができるのだ。この日も船橋市の関係者から公認を断られたいきさつなどを饒舌に明かしてくれた。
千葉県船橋市の名産品でもある梨をモチーフにしたご当地キャラが“ふなっしー”だ。職業は梨の妖精というが、数あるゆるキャラの中でも稀に見る雑でアバウトな姿が逆に印象に残る。彼の特徴はキレのある動きで、とにかくいつもジャンプしているところだろう。
2月17日の『アッコにおまかせ!』に登場した“ふなっしー”は、問いかけに対して「OKなっしーっ!」と回答。これには和田アキ子も「しゃべるんだ」と自分でしゃべるゆるキャラに驚いていた。彼は動きのキレもいいが、しゃべりも口数が多く決して“ゆるく”は無いのである。
実はこの“ふなっしー”、船橋市に公認してもらおうと市役所や商工会議所などに掛け合ったが、いずれも「梨は今、そんなに推していないんだよね」と断られたそうだ。彼が「管轄が違うからとも言われたなっしーっ」とも明かすと、共演者から「ゆるキャラが普通『管轄』とか言わないでしょ」と突っ込まれていた。
非公認なので公のイベントは出演料も無い。「苦しいー、みんな自腹でやっているなっしーっ!」と彼は訴える。どうやって生活しているのかを尋ねられると、「普段はカメムシを退治するバイトをしてるなっしーっ」、「財布には274円しかないなっしーっ!」と答えたのである。その財布の中身に驚く和田アキ子であったが、274円とは“ふなっしー”にかけたしゃれである。時々こうした冗談も飛び出すので、ゆるキャラながらトークも油断ならない。
女優の新垣結衣が出演する『アサヒ 十六茶』の新CMでは、共演する54体のご当地キャラクターに“ふなっしー”も仲間入りしている。これまでは自主的に動画をネットにアップしてアピールしてきた“ふなっしー”だが、メディアに登場したことで人気が急上昇している。非公認ながらも、くまモンやバリィさんに次いでブレイクしそうな勢いだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)