ニコニコミュージカル「千本桜」にAKB48のメンバー2人が出演することが発表された。初音未来(ミク)役の石田晴香と鏡音鈴(リン)役の市川美織が、それぞれのGoogle+で心境を綴っている。彼女たちのファンからも多くの祝福コメントが届いているが、中には一部からの批判を心配する声もあった。
ミュージカルを劇場だけでなくネットでも生中継で楽しめるニコニコミュージカルの第10弾は、VOCALOID(通称、ボカロ)曲「千本桜」を原作とした作品になる。同曲はボカロ曲の中でもファンが多く、そのミュージカル化に原作の魅力が崩れるのではと不安の声も聞かれる。そんな中でアイドルグループAKB48が出演することに対しても、ボカロファンには疑問を感じた者が少なくないようだ。
1月10日にキャストとして発表された石田晴香は、『石田晴香 Google+』で「原作が大好きなので関われることがとてもうれしいです! 楽しんで貰える舞台を作れるように精一杯頑張ります!」と喜びを伝えると、ファンからも「おめでとう! 舞台、がんばって!!」といった祝福と応援のコメントが殺到したのだ。
「はるきゃんのミクか~、めっちゃ見たい」とボカロの原作を知る者が応援する中で、「いろいろ否定的な意見がこれから出るかも知れないけど、気にしないで!」と批判されることを心配するファンもいるのだ。
『市川美織 Google+』でも「みおりんは、鏡音鈴役をやらせていただきます」と報告があり、「初めての音楽劇なのでとても緊張しておりますが、女優さんへの夢に近づけるように一生懸命に演じさせていただきます!」、「この作品を通してたくさんのことを学んで吸収して成長していきたいなと思います」と決意が綴られている。
市川美織へも「大役おめでとう! ファンみんなが感動のうれし涙!!」などの祝福コメントが多数届いている。やはり、数名のファンは「なかなか風当たりが強そうだけど、気にせずがんばって!」、「変な声には冷静に対応しようね」と一部からの批判についてアドバイスもあった。
同作で主人公の青音海斗役を務める加藤和樹は、『加藤和樹オフィシャルブログ』で「千本桜という作品は出演のお話をいただいたタイミングで知りました」とあえて明かしており、その上で役作りに努力し「観劇した誰しもが、また観たい、おもしろかったと言っていただけるよう、全身全霊をかけて臨みます」と決意を綴っているのだ。そうした俳優たちと共演することで石田晴香と市川美織も多くのことが学べるはずである。
ニコニコミュージカル「千本桜」は、東京・銀座博品館劇場で3月13日(水)~24日(日)に公演される予定だ。それまでの間、AKB48の2人がどこまで稽古できるかで評価も変わってくる。本番では誰もが感動できる舞台になることを期待したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)