“一発屋芸人”特集の番組に、白塗り着物姿のコウメ太夫が招かれていた。彼以外の“一発屋芸人”はかつて1か月のMAX月収が、1~2千万円だったという芸人ばかり。それに対しコウメ太夫のMAX月収は400万円である。“一発屋芸人”ゲストの中では、小ぢんまりとした印象だ。だが、彼は当時の高額なギャラを賢く使っていたのだ。
1月16日深夜に放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)では、懐かしの“一発屋芸人”が大集合した。テレビでは見かけなくなったとはいえ、軽妙なトークは健在。大いに番組を盛り上げてくれた。
「ひと言でも多く喋ろう!」というヤル気満々の芸人が多い中、コウメ太夫は微妙な空気を漂わせていた。彼は相変わらずフリートークは苦手そうで、何か話すたびにMCの中居正広(SMAP)は苦笑する。
今回出演した芸人の中で全盛期に一番多い月収があったのが、「ギター侍」のネタで大ブレイクした波田陽区だった。本業の他にCM出演料や本、CD関連の収入が一度に入り、2800万円の月収があったこともあるそうだ。だが、ブレイク時の多額の収入は、すぐに使い切ってしまったという。現在は妻と長男、家族3人でつつましい生活を送っていると話していた。
一方のコウメ太夫は2007年に結婚、一男をもうけたが2年後に離婚。幼かった長男を彼が引き取り、実家に身を寄せながら生活している。彼のブログを読むと子どもの食事の世話や、幼稚園に通う時の細々した用意などは、父親であるコウメ太夫が全てやっているようだ。息子の誕生日を親子で祝っている様子は、こちらでも過去に紹介している。その頑張っている父親としての姿に、ただただ感心するばかりであった。
芸人として今の仕事は月4~5本。この収入だけで親子2人が生活するのは、かなり厳しい。だが、コウメ太夫は貯金していた5000万円で2009年にアパートを丸ごと購入していた。その月々の家賃収入が35万円ほどあるので、何とか生活していけるらしい。
楽屋では寡黙だというコウメ太夫は、親しい芸人はあまりいないと話す。しかし、昨年はあのスギちゃんとよく営業が一緒で、意気投合したようだ。ブログ『Koume Dayu』よると今年のお正月休みには、スギちゃんが昔から親しくしている芸人らと一緒に、熱海旅行に出かけている。倹約家で有名なスギちゃんとコウメ太夫は、気が合うのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)