エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「腹がすわってる」。キンタロー。が繰り出す前田敦子のモノマネをベテラン俳優も評価。

元AKB48・前田敦子のモノマネで話題のキンタロー。がテレビ『行列のできる法律相談所』に出演し、先輩芸人やベテラン俳優、歌手の前で芸を披露した。この日は期待の新人11組が登場してアドバイスを受けたが、中でもキンタロー。は高く評価されたのだ。

昨年末にテレビ番組で披露した前田敦子のモノマネで一躍注目されたキンタロー。は、2011年の4月に松竹芸能タレントスクール・20期生としてお笑いの道へ入っている。その彼女が話題の新人11組の1人として1月13日の『行列のできる法律相談所・この中の何人かがブレイクしますよ!SP』に登場したのだ。

司会は東野幸治、ゲストにはフットボールアワー・後藤輝基やハリセンボン・近藤春菜といった芸人も出演した。さらには、中尾彬や坂上忍といったベテラン俳優や中尾ミエ、国生さゆりといった歌手もおり、新人11組は大先輩にアピールせねばならない。緊迫する空気の中で2番目にアピールしたキンタロー。は「松竹芸能、1年目の新人です」と挨拶した後、前田敦子のモノマネを見せた。

ネタが大うけすると、彼女は最後に「私のことは嫌いでも、本物の前田敦子さんは嫌いにならないでくださいっ」と落としたのだ。爆笑しながらも東野は「これをやり続けると、何か不幸が訪れますよ」と警告したのだが、キンタロー。も「(前田敦子の)ファンからクレームが凄いが、やり続けて良いものだろうか?」と相談を持ちかけたのである。

彼女によると、AKB48初期の前田が秋葉原の劇場で葛藤を明かす、「アタシは歌が上手くないのに、どうしてこんなに歌わされなきゃいけないのか…。フライングゲット」というネタが最もクレームを受けたという。俳優の坂上忍は「やっぱりその悪意がいいよ!」と絶賛したが、キンタロー。は「悪意なんてありません」と大好きな前田のモノマネに徹しているだけだと主張していた。

キンタロー。の悩みに先輩芸人の近藤春菜は「クレームがあるのはファンも多少は似ていると思っているわけだから」とし、続けて良いという。また、後藤輝基は「可愛かったら逆に非難も浴びるが、もう大丈夫」と頭と体のバランスがユニークな彼女のスタイルを見て太鼓判を捺した。

また、大先輩の中尾ミエから「人生は半分敵があったって良い。半分の味方があれば十分。みんなが100%好きな人なんて誰もいないのよ」と今のまま続けろとアドバイスを受けると、キンタロー。は「頑張りたいと思います。フライングゲット」と前田敦子風で礼を述べたのだ。彼女の徹底した姿勢に、東野も「なかなか頼もしい」と感心したのである。

他の新人女優がアピールした際に、「声が小さいとよく言われる」と相談した時だ。子役の演技指導もしている坂上忍が「ガチで言うと“開き直りが甘い”。キンタロー。のように“腹のすわり”があれば絶対大丈夫」と指摘したのである。これはベテランの坂上もキンタロー。のパフォーマンスを認めている証だろう。

やがて新人11組のアピールが終わり、“今年もっとも売れそうな新人”に選ばれたのはキンタロー。だったのだ。中尾彬の「文句ないだろう」という言葉からは、彼女が他の新人に圧倒的な差をつけて選ばれたことが分かる。

彼女の人気が急速に伸びたのは、スギちゃんのそれと似ている。キンタロー。は現在『R-1ぐらんぷり 2013』に参戦しており、今の勢いならば決勝進出も十分ありそうだ。スギちゃんと同様にR-1後に大ブレイクするかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)