ドイツ南西部の街プフォルツハイムで、飼い主である64歳と18歳の男から性的虐待を受けていたと見られる2歳のメスのジャーマン・シェパード・ドッグが獣医局に保護された。検察局はこの虐待事件を受け、昨年末に改正された動物愛護法に基づき男らを告訴する構えを見せている。

約半年前、肉球に傷を負い動物病院に搬送されたこの犬は、栄養失調の状態であり毛もろくに手入れされていなかったことから、日常的に虐待を受けていた可能性があると判断。獣医局によって保護されることとなったと、ローカル紙『Pforzheimer Zeitung』は報じている。この犬に対する性的虐待は、その診察の過程で発見されたものと思われる。

動物愛護大国と言われるドイツでも、動物への性的虐待に対する法律はつい最近まで制定されていなかったため、男らに対する逮捕や告訴は見合わせられていた。だが昨年12月に改正された動物保護法において、動物との性交は動物虐待であると新たに制定された。検察局は動物保護法違反で男らを告訴する構えを見せており、早ければ来月にも裁判が始まることとなる。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）