テレビ番組『ピカルの定理』で企画されたタレント・南明奈とお笑い芸人・西森洋一(モンスターエンジン)のカート対決は激戦の末、女性芸能人NO1.の走りと評判の南明奈が勝利した。解説を務めた元プロレーシングドライバーの鈴木亜久里氏も「完璧な走り。どちらが勝っても良い」と絶賛する内容となった。
南明奈は2011年10月に『オールスター感謝祭』で生放送された「赤坂カートグランプリ」で、男性陣も舌を巻く圧倒的な走りで優勝した。彼女がカート好きだと広く知られたのは、このイベントによるところが大きい。その南が1月15日に『アッキーナBlog』で「超ガチンコ対決」と題して、モンスターエンジン・西森洋一とのカート対決に触れている。
プロレーサーも評価するほどの南をして「西森さん、カートDVDにお手本として出演するくらいのカート好きらしくすごく速いと聞いてたので、収録当日まで不安&緊張がハンパなかった」というほど西森は強敵なのだ。
1月16日の『ピカルの定理』では、その激戦が放送された。サーキットに愛車をドリフトさせながら登場した西森は、「天才の走りを見せるだけ」と強気だった。ところが、その後に登場した南が「今日のために週2回は練習をしてきた」と明かして西森を焦らせたのである。
勝負は全長936m、7か所のコーナーがあるコースを各自が2回走り、良いほうのタイムで競う。事前に障害物として6つのパイロンを好きなところに配置するのだが、その段階で南は「私は体重が軽いのでスタートの加速が有利」とスタート直後にパイロンを設置して、さらに西森を焦らせる。彼女は「1か月考えました」とその本気度を見せつけた。
解説には鈴木亜久里氏を迎えるという豪華な設定で、競技がスタート。先に走った南明奈は自前のマシンを用意して“タイヤウォーマー”を使う徹底振りだ。1回目の走りは鈴木氏も「ノーミスで完璧」と感心する内容で、彼女も「スピンしなくて良かった。90%の走りです」とホッとしていた。素人では1分を切ることが難しいというコースで南は“0.52.112”の好タイムを出したのである。
当初は余裕を見せた西森だが、予想以上の南の腕前に緊張を隠せない。番組側からは「お前のために立てた企画なのだから、負けたら“1か月間、車と免許を没収”して代車に6段変速の自転車を与える」と宣告されてしまう。彼はヘルメットの上に車のキャラクターを飾るというハンディを背負いながらも、さすがに速い走りを見せたが終盤のコーナーで痛恨のスピン。1回目のタイムは“1.00.171”と南に全く及ばなかった。
2回目の走りでは、南が「120%の力を出す」との言葉通りに見事な走りを見せて共演者たちを唸らせた。もはや西森に勝ち目は無いかと思われたが「頭の車をはずします」とキャラクターを捨てた彼は、2回目をノーミスで走り抜けたのだ。彼の走りに南も不安をのぞかせていた。
鈴木亜久里氏も西森の2回目の走りには「コーナリングもブレーキングも完璧。どっちが勝っても良い」と甲乙つけがたいと評価したほどだ。結果、2回目のタイムは西森が“0.52.033”、南が“0.51.234”で彼女が勝利したのである。
「めちゃうれしい! 強敵と聞いていたので、この何週間ずっと不安だったんです」とプレッシャーから開放された喜びに浸る南。一方で西森は約束どおりに車と免許を没収されて、6段変速自転車に乗って帰る羽目になったのだ。
西森のために鈴木氏の言葉を紹介すると、「停車からのスタートでは体重差のハンデが大きすぎたね」ということである。南から「リベンジはいつでも受けるよ!」と言われた西森は、「ガリガリになって挑戦してやる」と宣言していた。ぜひ、次の対戦も企画して貰いたい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)