12月7日に発売される『前田敦子はキリストを超えた』という題名の書籍が話題となっている。AKB48の生みの親であり前田敦子とも関わりが深い秋元康が、いち早くその書籍を読んだことをGoogle+で報告した。著者の濱野智史氏にも触れており、彼も出演しているAKB48・DVDのCMの裏話も飛び出している。
ジャーナリストの田原総一朗氏をはじめ、マンガ家の小林よしのり氏、評論家の宇野常寛氏、作家の中森明夫氏、そして情報環境研究者の濱野智史氏という威厳あるメンバーがAKB48について激論するテレビCMをご存知だろうか。田原氏が「前田敦子の後ろからたかみなが出てきて…真剣勝負なんだよ」と熱く語るバージョンが流れているが、それぞれのバージョンがあるようだ。
そのひとり、濱野智史氏が著した『前田敦子はキリストを超えた ─〈宗教〉としてのAKB48』(ちくま新書)が12月7日に発売される。衝撃的なタイトルから話題となっている同書を、秋元康が手にして読んだことが12月2日の『Google+』で綴られている。
彼は膨大な締め切りの合い間に、時間をとってそれを読んだという。秋元康はまず「前田敦子って、凄いんだなあ」とその内容に感心した。そして「それにしても…凄いタイトルだな」と改めて指摘すると、「平岡正明の『山口百恵は菩薩である』以来だ」と1979年に著された昭和のアイドル・山口百恵に関する本を引き合いに出している。
キリストに関する発言といえば、ビートルズ全盛期にジョン・レノンが「ビートルズはキリストより有名だよ」と口にして大騒動となったことが思い出される。その後40年ほど経ってバチカン、ローマ教皇庁の新聞でその発言について赦免する旨が掲載されるという歴史的な事件となった。
前田敦子が自ら「私はキリストを超えました」と発言したことを想像すると怖いが、今回は第三者が書籍のタイトルとしたことから騒動にはならずに済みそうだ。どうしてもタイトルが先走りしがちだが、秋元康が「前田に本をあげよう」と本人にすすめるだけに内容にも興味が引かれる一冊である。
そんな前田敦子も出ている「AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~」DVDのCMでAKB48を熱く語る5人だが、実は8月26日に発売された『AKB48白熱論争』(幻冬舎新書)の著者たちなのだ。「お会いしたことはないけど『AKB48白熱論争』が面白かったので、コマーシャルに出てもらいました」と秋元康が裏話を明かしている。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)