ミュージシャンの泉谷しげるが、テレビ『笑っていいとも！』にゲスト出演した。ステージに現れた泉谷は大きなバズーカクラッカーを担いでおり、観客を驚かせた。ところが彼はそれを発射せず、観覧席に勢いよく放り投げた為にスタジオが騒然となったのだ。

泉谷しげるといえばバラエティ番組では“暴れん坊”として知られる。これまでも『HEY！HEY！HEY！』で観覧客に水をかけ浜田雅功に止められるなど、お笑い芸人でも真似できないハチャメチャぶりだ。

12月6日の『笑っていいとも！』でテレフォンショッキングに登場した彼は、バズーカクラッカーを肩に担いでいた。司会のタモリも泉谷のことだから何かやらかすと踏んでいたのだろう。そんな彼を観察していたのだ。

大きなクラッカーの破裂音に身構える観覧客だったが、泉谷は「おらっ！」とそのバズーカクラッカーと弾を客席に投げ込んだのである。騒然とする観覧客に、彼は「だめなんだってよ、0.5ミリの火薬が！」と吐き捨てるように説明した。

スタジオアルタに景気よくクラッカーをぶっ放そうと準備した泉谷だったが、消防法により火薬類の使用を認められなかったようだ。彼は、その後のトークで「この番組はお祝いだよね！　仕事とか関係なくお祝いだよ」と番組としての『いいとも』を評価すると、「だから、俺はお祝いしたかったんだよ！」とバズーカを撃てなかったことを惜しんでいた。

そんな泉谷しげるだが、2010年に宮崎県で発生した「口蹄疫被害」以降、被災地救援のイベントを続けている。「種牛が育つのに7年かかるっていうから、『7年やろう』ってかっこいいこと言っちゃったもんな」と彼は話している。

また、今年4月から「全曲制覇ライブ」をスタートしている。彼がこれまでに出したアルバム約30枚・約300曲をライブで歌う企画だ。これまで5回開催してきたが、彼はまだ数年かかると説明すると「ノリで余計なこと言っちゃったんだよな。ホントはやめたい」とぼやき出したのだ。

するといきなりカメラに向って頭を深々と下げ、「12月8日を最後にやめさせていただきます！」とまさかの企画中止を宣言したのである。これについては翌日、泉谷がブログ『兎猫豚（うびょ～とん）のみらい日記』で「全曲制覇ライブ」中止宣言を知ったファンから「えぇ？　やめるんですか～金返せ！」というメールが届いたことを紹介。「真に受けやがって」と中止宣言は冗談だと明かしている。

年齢を感じさせないパワフルな泉谷しげるの「全曲制覇ライブ」はどんなことになるのだろうか。彼自身も当時のライブを再現することに苦心しているようだ。12月8日も有楽町・ニッポン放送「イマジンスタジオ」で開催される予定だが、ジョン・レノンの命日でもある。一段と熱の入ったライブが期待できそうだ。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）