エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】“違和感丸出し芸人”ずんの飯尾和樹。「失恋の儀式」がピュアで哀しい。

最近じわじわとブレイクの気配が感じられる、お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹(43)。先輩後輩、所属事務所を問わず同業者からの評価が高い芸人である。後藤輝基(フットボールアワー)も自身がMCを務める番組で、「話を振れば“100%笑いで返してくれる”」からとつい飯尾を頼りにしてしまうそうだ。

「いつも違和感丸出しでテレビに映っている」先日飯尾が言われた、母からの言葉だそうだ。12月3日深夜放送の『芸人報道』(日本テレビ系)では、周りは同じスーツ姿の芸人なのに何故かひとりで浮いていた。

飯尾は女性にフラれるとどんなに遠い場所でも、その場から歩いて自宅に帰ることで失恋の傷が癒されるという。初めて女性にフラれたのは20歳の時。失恋のショックで人混みを避けたかった彼は、乗り物を利用せず4時間くらいかけて徒歩で帰宅したのだ。すると長時間歩いた疲れでその日はぐっすり眠れ、翌朝目覚めると気分が爽快になっていたそうだ。

それから失恋の度に、飯尾はその場所から歩いて帰るようになったのである。だが、25歳の時に失恋した場所は鎌倉だった。それでも野宿をしながら彼は都内の自宅を目指した。2日目の晩に野宿していると、警察官から職務質問されたという。“失恋した後の自分の儀式”だと事情を説明すると、慰めてくれつつも警察官から「電車で帰るように」と説得された。それでも「歩いて帰りたい」と言い張る飯尾に、「じゃ明日の朝イチで出てけよ」と野宿を許してくれたのだ。

こんなピュアな面がある飯尾だが、意外にも柔道有段者のウド鈴木(キャイ~ン)と対等にケンカができる腕っ節の強さと、街で不良グループからカツアゲされていた中学生を救うなど正義感溢れる男らしい面も持ち合わせている。

色々な引き出しがありそうな飯尾。番組司会者にとって機転の利く彼のような芸人は、場の空気が悪くなった時に非常に助かる存在であろう。この年末年始の特番には、飯尾の姿を多く見られそうである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)