エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「恋愛は化粧品選び」。実は肉食女子だった。“魔法の声”奥華子の恋愛観。

シンガーソングライターの奥華子が趣味や恋愛について語った。彼女の楽曲には失恋ソングが多いがその優しい歌声には誰もが癒されることだろう。実はそうした歌詞の内容はほとんどが奥華子自身の失恋に基づいて作られている。そんな学生時代の奥華子はかなり積極的に「攻める恋愛」をしてきたという。

東邦音楽大学でトランペットを専攻していた奥華子だが、キーボードで弾き語りをするスタイルで路上ライブなどを続けてきた。インディーズ時代から人気のあるストリートミュージシャンとしてメディアでも取り上げられるほどだった。やがて2005年7月に「やさしい花」でメジャーデビューすると“10万人が足を止めた魔法の声”と呼ばれるその歌声が支持されて、4枚目のシングル「ガーネット」はアニメ映画『時をかける少女』の主題歌となりロングヒットとなった。

その奥華子がラジオ番組『YKK AP presents 内田恭子のウチ・ココ』に10月28日と11月4日の2回に渡って出演して、彼女の歌詞の原点となる“失恋”について語った。これまで数々の恋愛ソングを作り歌ってきた彼女は、自身の失恋体験をもとにして作詞するという。だがネタが足りなくなるので「失恋1回から10曲くらいつくります」と裏話を明かすと、「失恋に感謝ですね」と笑っていた。

赤いメガネがトレードマークで穏やかな才女というイメージがある奥華子だが、恋愛に関しては「熱しやすく冷めやすい」タイプなのである。特に学生時代には「好きになるとすぐに告白していた」と意外にも積極的だったことを明かしている。今の時代でいう肉食系女子の先駆けだろうか。

そんな奥華子も34歳となり恋愛観も変化してきたようだ。最近では「自分に合うタイプが分かってきた」と話すと、「恋愛は化粧品のようなものでいろいろと試してようやく肌に合うものが見つかる」と例える。彼女は「以前は『引っ張って欲しかった』が今は『自分が引っ張りたい』と思うようになった」と語った。

彼女は歌い始めた頃から槇原敬之の楽曲をよく聞いており、彼に影響を受けた部分が大きいという。なるほど両者には失恋を歌いながらも暗く落ち込むのではなく、不思議と癒される点で通じるものがありそうだ。

初のベストアルバム「奥華子BEST -My Letters-」を10月17日にリリースした奥華子は発売前日の夜、デビューイベントした思い出の場所でもある津田沼駅前の津田沼パルコで街頭ライブを決行した。ライブを行う場所は当日の正午に案内したにもかかわらず約3,000人が集まったのである。心に響く彼女の歌に足を止める者はまだまだ増え続けるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)