『有吉ジャポン』(TBSテレビ系)のプロデューサーがラジオ出演し、テレビの出演料について赤裸々に語った。特に、最近テレビでの出演が目立つ“文化人”と言われる人たちについてのギャラにも触れたのだ。ここでいう“文化人”とは、「本業の収入源が別にある人」かつ「専門的な話ができる人」のことを指す。このような人は、タレントとは違う枠組によりギャラが設定されるので、これを“文化人ギャラ”と呼ぶのだという。
3日に放送された『久米宏 ラジオなんですけど』(TBSラジオ)では、「文化の日です! 文化人ギャラってご存知ですか?」というテーマで、現在『有吉ジャポン』のプロデューサーを務めるTBS社員・渡部宗一氏が出演し、トークを展開した。
例えば、弁護士や料理研究家などの専門職をもつ人々がテレビに出演した際には、“文化人ギャラ”の枠内で支払われる。しかし、その後テレビに頻繁に出るようになると徐々にタレント扱いとなり、タレントのギャラへ変わっていくのだという。コラムニストのマツコ・デラックスや『有吉ジャポン』に出演しているような西川史子女医は、タレント扱いになるようだ。その“文化人ギャラ”であるが、基本的には「謝礼+お車代」といった安い金額だと渡部氏は語る。近頃、“文化人”と呼ばれる人のテレビ出演が目立つのはそのためだろう。
スポーツ選手でいえば、オリンピックで金メダルをとった直後にニュース各局を“はしご”して出演する場合がある。その際のギャラは基本的に無料だ。後日、スポーツ番組などに出演した際には“文化人ギャラ”が支払われるそうだ。
“文化人ギャラ”に限らず、タレントのテレビ出演料の価格設定は、なんとなくの噂や推測などで決まることが多い。さらにギャラは増加することはあっても、減少することはあまりないようだ。そのため、ギャラの設定価格が上がってくると番組制作費とのバランスでキャスティングが決まるため、テレビ出演する機会そのものが減ってくるといった現象が起こるのだという。
ちなみに、バブル絶頂期に放映していた久米宏の『ニュースステーション』(テレビ朝日系)での出演料の相場を聞かれた渡部氏は、「1日の出演料が数百万、年間約200日で数億円では?」と推測した。
テレビ出演料については、世間でも気になる人が多いからか、または謎が多いからか話題になることが少なくない。先日も夕刊紙に「有吉弘行の推定年収は5億円?」と話題になったが、本人は否定している。『有吉ジャポン』のプロデューサーである渡部氏には、有吉のギャラの詳細についても触れてもらえればいいのだが。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)