長野県で調味料として使う“えのき氷”にはダイエット効果もあると話題となっている。お笑いコンビ・X-GUNの西尾季隆が実際に“えのき氷”を食べる生活を続けたところメタボ状態だった内臓脂肪がほぼ正常値に戻ったというのだ。彼はブログで“えのき氷”以外には全く努力していないとその生活ぶりを報告している。
テレビ番組『秘密のケンミンSHOW』で長野県の特産物として“えのき氷”が紹介されたのは昨年の夏だった。長野県では各家庭で、えのき茸をミキサーで液体状にして1時間ほど煮込み、製氷皿に入れて凍らせるという方法で作って冷凍庫に常備しているという。長野県ではスーパーマーケットでも売っているポピュラーなものなのだ。その“えのき氷”の成分がコレステロール値を下げるということからダイエットに良いと話題となった。
X-GUNの西尾季隆は長野のローカル番組『3時は! ららら♪』(SBC)の企画で「長野では有名な“えのき氷”を1日3粒摂る、それを3か月間続ける」という挑戦をしたのだ。彼はブログ『ニッチャメンの「我道行願~我が道を行きたい」』で9月29日と10月24日にその結果を報告している。
そもそも彼はダイエットをしたいというわけでもなく「むしろ太りたい。まだ、太りたい。でも健康には気をつけたい」というモチベーションで挑戦したようだ。まずは効果を判定する基準として開始前に内臓脂肪を測定したところ正常値が100以下に対して“260”もあったのだ。「通常の2.5倍!!!!! いいぞ! これぞデブ!! 正にデブ!!!」と西尾は芸人として喜んでいたが、そこから心配されるのは生活習慣病だ。彼の希望は「太ったまんまで健康に!」なのだ。
彼は“えのき氷”をご飯を炊く時に入れたり、味噌汁に入れたりして1日に3粒摂る生活を続けた。「摂らなかったのは、泊まりの仕事の時のみ。それ以外の日はきっちり3粒摂っていました。そうやって3か月、運命の日が来ました」と彼は企画どおりに“えのき氷”生活を終えて検査に向かったのである。
医師から告げられた内臓脂肪の数値は大幅に下がっており“103”だったのだ。「驚きました、減ってるかどうか心配だった俺。そんな中での103ですよ! あと3減れば正常値!」と彼は思わぬ結果に興奮していた。だがそんな西尾が過ごした3か月の暮らしぶりにはさらに驚かされた。それは今回の結果が“えのき氷”によるものと思える内容なのだ。
ダイエットサプリの広告の片すみに「効果は運動なども行った結果です」と小さく記載されていることもあるが、西尾は食事制限や運動をして“えのき氷”を食べたのでは効果が分からないと考えたのである。「ちゃんと毎食腹いっぱい食べ、夜、家でご飯作るときはご飯を2合、きっちり食べていました。もちろん、油物も控えていません」とこだわりを説明している。
さらには「そしてここ大事! 嫌いな運動は1秒もしてません。本当に1秒もしていません。なるべく階段を使ってました、なんてこと一切していません」と徹底しているのだ。西尾はもし“えのき氷”の効果を疑われようとも「食生活も何にも変えず、えのき氷を1日3粒。それを3か月間。内臓脂肪が265から103に! これが紛れもない俺の事実です」と自身の体験がなによりの証だと言い切る。
そして今では女性ばかりでなく男性も彼に“えのき氷”について尋ねてくるようになった。しかし彼の体型に気づき「でも西尾さんやせてないしなー」と効果を疑う者もいるらしい。そんな時にも西尾は「俺がやせてないところが、ミソであり、リアルなんですよ」と胸を張るのである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)