HKT48の指原莉乃がテレビ番組の企画で博多女子高校の学園祭をプロデュースした。女子高生たちとの協議の結果、HKJ48という16人のグループを組んでAKB48のダンスを披露することになったのだ。わずかな練習期間にもかかわらず、本番で彼女たちが見せた成果に指原も感激していた。
指原莉乃は福岡博多を拠点とするHKT48に移籍したことで福岡のテレビ番組『タマリバ』(テレビ西日本)にレギュラー出演している。彼女は木曜日に「さしP」で視聴者の依頼により街に出て様々なものをプロデュースするコーナーを担当しているのだ。これまでも商店街依頼でオリジナルパンを考案して地域の活性化に貢献している。
博多女子高校から「学園祭を盛りあげて欲しい」と依頼を受けたのは9月半ばだった。高校を訪れて女子高生たちと話し合った指原は“HKJ48”というアイドルグループを作ってダンスを披露してはどうかと提案したのだ。それを受けてAKB48の楽曲「ギンガムチェック」を踊ることに決定したのである。
HKJ48は16人の女子高生で結成され、リーダーを努めたまりあさんは「フォーメーションの練習は人数が多いので大変。朝、昼、放課後に16人全員が集まって頑張った」と苦労を語った。学園祭前に様子を見に訪れた指原は、彼女たちの衣装がおしゃれに統一されていることに気づく。青いブラウスを着る者と白いブラウスを着る者に分かれているのだ。「“ギンガムチェック”の歌詞に出てくるブルーとホワイトを表している」と説明されると、「さすが、かしこい学校の高校生だ!」と彼女も感心していた。
指原莉乃のポジションを踊る女子高生から「大島優子さんの後ろで最初にやっているのはどういう振り付けですか?」と尋ねられると彼女は、「あー、私もあれ適当にやっているから適当でいいよ。OK! OK! 好きにやっていいから」と頼りない答えを返したが、あまり細かくしすぎて緊張しないために配慮したようにも感じられた。
わずか1か月という短期間で練習を重ねたHKJ48は10月20日に学園祭本番を迎えたのだ。ステージ裏で円陣を組んだ彼女たちに“さしP”からのメッセージが紹介されたのである。彼女は「プロデューサーは表舞台に立たない」と当日は訪れなかったのだ。
「さしはらの急なムチャ振りに応えてくれてありがとう。みんなが練習している姿になんだかぐっときました。そして嬉しかったです。みんなの青春として思い出せるイベントになるといいな。頑張ってください。応援しています」と手書きの手紙が読み上げられると、本番前からメンバーは涙を流してしまい「まだ、泣くのは早いよ」と気合を入れ直す場面もあった。
アナウンスで紹介されてHKJ48がステージに登場すると、観客席に備えられたイスは満席で立ち見客も溢れるほどの人気だった。学生ばかりでなく子どもから年配の方も集まり、まるで本物のアイドルのライブのようである。
「ギンガムチェック」を見事に踊りこなすHKJ48の姿には練習をこなしてきた自信が溢れていた。この日の学園祭への来場者は2000人を超える盛況だったが、“さしP”がプロデュースしたHKJ48の人気が影響していることは間違いないだろう。
10月25日の放送で“さしP”としてビデオで学園祭の様子を観た指原莉乃は感激して「この企画毎週やりましょう! 九州山口の文化祭を回りますよ」と意気込んでいたほどだ。彼女は女子高生たちに「プロデュースにも気合が入ります! みなさん本当にありがとうございました!」と感謝していた。“さしP”が今回の学園祭で得たものは大きかったようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)