エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「単純にモノノフだから」。ももクロと握手したドランク・塚地が流した涙。

ももいろクローバーZ(ももクロ)の大ファンというお笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅が、テレビ番組でももクロのリーダー・百田夏菜子と共演した。緊張した塚地は顔を赤らめて、握手にも応じられない状態だった。百田も熱心に応援してくれる塚地に対して何度も握手を申し出た結果、ついに握手することとなった。塚地は感動して涙を流してしまったのだが、その心境は複雑だったのである。

“モノノフ”と呼ばれるももクロファンは芸能人にも多い。AKB48のファンとして活躍する山里亮太をはじめ、モデルの益若つばさやグラドルの吉木りさなど熱い女性ファンもいる。そんな中で塚地武雅は、芸能人というよりも一般人の“モノノフ”に限りなく近いタイプのようである。

10月13日に放送された『メレンゲの気持ち』に出演した塚地は、レギュラーMCの百田夏菜子と共演を果たした。番組冒頭で彼がももクロファンだと紹介されると、百田が握手を求めて近づいた。すでに顔を赤らめていた塚地は、「とんでもない!」と慌てて百田から逃げて回ったのだ。

オープニングのコーナーで14年前のドランクドラゴンのコントがビデオで紹介され、26歳の塚地が映った。百田から「塚地さんカッコよかったですよ」と感想を告げられると呆然とした表情になった塚地は、「永久保存版にさせていただきます」と目を潤ませていた。

そんな塚地が自宅をビデオ撮影して紹介したのだが、ももクロ関連グッズが揃っており百田でさえも驚いたのだ。それは市販されたものではなく、手づくりだったのである。レザーでできた“Z”の文字が入った扇子ケース・リストバンド・サイリュームケースの3点セットや、ナイキに特注したももクロカラー5色が入ったスニーカーもあった。

ジーンズやシャツには、塚地がペンキやパッチワークで加工した“Z”や“MCZ”の文字が入っていた。塚地はももクロメンバー全員を応援する“箱推し”なので、基本は5色なのである。百田が一番驚いたのが、彼女たちの楽曲「ももいろパンチ」の衣装とまったく同じ生地を塚地が探し求めたことだ。彼はその生地で作ったアロハシャツをライブに着ていくのである。

スタジオでビデオを見ながら感激していた百田は、塚地が時計のG-SHOCKの文字も5色にカラーリングしていることを知ると近づいて腕時計を触ろうとしたのである。「ああっ、とんでもない!」、「ごめんなさーい!」と塚地は謝りながら百田を避けたのだ。

百田もそんな塚地の心境を聞いたことがあるらしく、「(ももクロに)会ってはいけない!という自分の中の壁があるらしいんです」と彼の言動について解説した。塚地は自分でも「単純に“モノノフ”なので」と話しており、気持ちは一般ファンなので番組で会うのはおこがましいと考えているようだ。

ももクロのライブに行く時も「一般席で(ファンの)みんなと一緒に盛り上がりたいので、チケットは自分で買って行く」というのが塚地のこだわりなのだ。そんな彼が、6月17日の『ももクロ夏のバカ騒ぎ Summer Dive 2012 Tour』のDVDの中に一般客として偶然映っていることが分かった。「こんな顔を知らない。この楽しい顔は自分のレパートリーにない」と、塚地もライブを生き生きと楽しむ自分の姿に驚いていた。

番組の終了間際にMCの久本雅美から「せっかくだからやっぱり握手をしておけば」と半ば強制的に引っ張り出された塚地は、ついに百田と握手を交わしたのだ。「これからもよろしくお願いします」と笑顔で手を握る百田に対して、塚地の顔はやはり緊張していた。握手を終えた塚地は、天を仰ぐと「感動したんです。すみません」と溢れる涙をハンカチで拭いていたのである。

この時の塚地武雅は憧れのももクロと握手できた喜びとともに、「会ってはいけない」と律してきた“モノノフ”としてのこだわりが崩れたことを悔やむ気持ちもあったはずだ。そんな複雑な思いが入り混じった涙だったのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)