土曜ドラマ『悪夢ちゃん』で、北川景子が演じる主人公の小学校教諭・武戸井彩未が「腹黒い」と話題だ。第3話では急展開をみせてその彩未先生がさらに大変な状況になる。北川はそんな彩未先生の言動を分析して、「実は素敵な先生なのでは」ととらえているようだ。彼女はブログで、ドラマの展開に衝撃を受けたことも含めて心境を明かしている。
ドラマ『悪夢ちゃん』の第3話が10月27日に放送された。大枠になるが内容に触れるのでネタバレを嫌う方はご了承願いたい。
小学校の担任を務める武戸井彩未を中傷するサイトが更新されて、生徒たちの間でも「彩未先生は笑わない」、「彩未先生は子どもが嫌い」という噂が広がる。一方で透明人間を名のる人物が教室にノートを残すと、それに描かれたマンガのとおりに事件が起きる。やがて犯人と分かった生徒が窓から飛び降りようとするのを止めようとして、彩未先生は自分の正体を明かしてしまうのだ。
彩未先生役の北川景子はブログ『KEIKO’S BLOG』を放送当日に更新すると、台本を読んで最も衝撃を受けたのが第3話だと明かしている。「1話や2話の腹黒さなんて比じゃない。本当に怖いってこういうことだ…と脚本を読んだ時に思いました」と内容に触れているが、確かに今回の展開で事態が深刻になることは間違いない。
前述の中傷サイトで「彩未先生はサイコパス」と書かれていたが、生徒たちの前でそれを認めた彼女は「私はもう、無理に笑顔をつくるのをやめます」と宣言して、微笑みの無い冷徹な表情になってしまう。前回までの悪夢ちゃんこと古藤結衣子をはじめ生徒への対応から「腹黒い」と評判だった彩未先生だが、3話目にして自ら“表の顔と裏の顔”がある人格を明かしてしまうのだ。
しかし、北川景子はそんな彩未先生の人物を評価する。北川は「相手が子どもだからといって、決して噛み砕いた言葉で話さず対等に扱い、嘘偽りなく接している」と彼女の言動を分析すると、「実は子どもたち一人一人をきちんとした人格として捉え、本気で立ち向かっているように感じ、私は好感を持っています」と記す。
また「彩未先生はいつでも必要以上のことは諭さないし、教えない」と彼女が生徒に自分の考えを示しはするが、無理に押し付けずに取捨選択する機会を与えていることを説明している。北川も「両親や学校の先生方のような身近にいる大人の背中を見て、自分の生き方を見つけていったものです」と子ども時代を振り返っていた。
知ってか知らずか、彩未先生は子どもたちに自分で考える力をつけさせているのだ。北川は彼女のそんなところを見て「実は素敵な先生なのでは」と共感する。そして、それを演じることで「よそ行きの笑顔の一枚下に、とても人間味のある信念を隠し持った彩未先生からいろんなことを学ぶ毎日です」と、自らも成長を感じているようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)