熱烈なファンから惜しまれつつ、『テベ・コンヒーロ』(TBS系)が来週で最終回を迎える。ラストは前編・後編の2週に渡って、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、千原ジュニア(千原兄弟)、有吉弘行の3人の本音トーク企画となっている。その前編にあたる11日の番組終了間際、ある“お詫び”のテロップが流された。
内容を要約すると、過去の放送で街を歩いていた一般人の方に対する出演者のコメントに不適切な表現があったことをお詫びする-という文章であった。特にある男性に対しての、“闇の住人である”との表現を拾い上げていた。
問題となった放送回では夜の繁華街を歩いている通行人の中から、“○○っぽい人”を外見だけで探しだすというクイズ。回答者の芸人はロケバスの中でカメラで映し出される通行人を観察し、該当すると思われる人を指定する。そして指示を受けた女子アナウンサーが確認作業を行うというものであった。番組では撮影を許可してくれた人だけの顔が放送され、他の通行人には顔にモザイクがかけられていた。
クイズは“童貞っぽい人”“体重100キロ以上の人”など、バラエティ番組らしい内容である。その中に“財布に10万円以上入っている人”という出題があった。これに該当する人物が、なかなか見付からなかったのだ。
そこに上下黒のスーツに高価そうな手提げバックを手にした、大柄な男性が現れた。男性はインタビューを拒否したので顔にはモザイクがかけられていたが、スキンヘッドだったようだ。女子アナには丁寧な仕草でインタビューを断っていた。
その様子を映像で見ていた芸人が笑いながら、「闇の住人はダメだよ」とコメントしたのだ。もちろんジョークであることは伝わってきた。しかし、この発言が何らかの物議を醸しだした可能性もある。素人と関わるバラエティ番組制作の難しさを垣間見たようなこの日のお詫びテロップであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)