オランダ東部、ドイツとの国境近くに位置する村ケーケルドムの民家から、殺害されたとみられる3人の遺体が日曜日に発見された。またこの家からは同時に大麻が栽培されているのも見つかっており、警察では殺人事件との関連性の有無が調べられている。

オランダの地方紙『De Gelderlander』の報道によると、死亡していた3人はこの家に住む59歳の警察官とその元恋人の女性、そして彼女の現在のボーイフレンドであることが判明しており、隣人によって9日の昼頃に発見された。3人の死亡原因は、銃の撃ち合いによるものであることが既に判明している。

しかし、発見されたのは遺体だけではなかった。その後の捜索で、この家からは死亡した警察官によって大麻が栽培されていたことが明らかとなった。

警察官が自宅で大麻の栽培を行っていたというニュースは、この地域の警察関係者達に強い衝撃を与えることとなった。特に、死亡した警察官は関係者達に非常に知られた存在であり、周囲からは麻薬を自宅で栽培するような人物だとは考えられたことすらなかったため、彼の死後明らかとなった事実に驚きを隠せずにいると警察官の1人は話している。

この事件解明への糸口は、事件のきっかけが一体何であるのかが明らかとなっておらず、また大麻栽培がこの殺人と関係しているのかという点も絡んできたため未だにつかまれていない。そのため現在でも解明に向けた捜索が続けられている。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）