漫画家・やくみつる氏は、『Qさま!!』(テレビ朝日系)などクイズ番組にも出演し、その知識量の多さは有名である。野球や相撲などスポーツや芸能などさまざまな雑学に精通しているやく氏であるが、実は全国の昆虫愛好家・研究家が設立した“日本昆虫協会”の理事も務めている。そんなやく氏が、“秋に探してみたい昆虫”について語った。
“日本昆虫協会”の理事で昆虫に造詣の深い漫画家・やくみつる氏が、「街中で今でも耳にできるオススメの虫」をラジオ番組『垣花正 あなたとハッピー!』(ニッポン放送)で紹介した。
まず、やく氏がオススメしたのが、コオロギ科の“アオマツムシ”である。コオロギの仲間は通常黒か褐色をしているが、このアオマツムシは木の上にいるため葉と同じ色をしている。街路樹など比較的高い木の上で鳴き、その音は非常に大きく「リーリーリー」と鳴くのだが、擬態をしているため、やく氏もその姿を今までに2体しか確認したことがないのだという。姿を探すためには、街路樹が下に見えるような高い場所から探すといいのだと語る。
次に、やく氏がオススメしたのは、“カネタタキ”という虫だ。“鉦(カネ)”を叩く音のような小さな音で「チッチッチッチッ」と鳴く。耳をそばだてないと聞こえないほど小さい音だ。姿も小さく、たまに家に迷い込んでくることがあるようで、ゴキブリの幼虫にも似ている地味な姿なのだという。
どちらも、街中含め日本中どこにでもいる昆虫だが、姿を探すのは難しいようである。しかし、耳を澄ますと上手くいけばその音で探し出すことができるようだ。この機会にぜひ、ネットでその音色を調べつつ、秋の夜長に虫たちの奏でるメロディーに耳を傾けてみてはいかがだろうか。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)