お笑いグループ・我が家の3人はそれぞれのキャラが確立していて、コントや漫才での実力は有吉弘行ら同業者からも高い評価を受けているようだ。昨年はついにお昼の帯バラエティ番組で曜日レギュラーを獲得した我が家だったが、今春前代未聞の事態になった。なんと坪倉由幸だけが残り、杉山裕之と谷田部俊の2人が卒業させられたのだ。
コンビやグループのメンバーの1人だけが、番組のレギュラーとして出演するケースが最近は多い。昨年の春から始まった日本テレビ系『ヒルナンデス!』では渡部建(アンジャッシュ)や虻川美穂子(北陽)が単独で出演し、新しい番組を盛り上げてきた。
しかし我が家は番組開始から『ヒルナンデス!』の月曜レギュラーとして、3人で頑張っていたのだ。だが昨年後半辺りから、イケメンで女性からの支持が高い坪倉を前面に出すコーナーが設けられるなど、杉山と谷田部の存在感は徐々に薄くなってきていた。そして番組開始から1年経った今年の春、坪倉だけが残り、杉山と谷田部はレギュラーを卒業し、入れ替わるように森三中が新加入となったのである。
8月7日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の“まだ間に合う? 有吉先生のタレント進路相談”では、相談者として登場した杉山の『ヒルナンデス!』問題を、まず取り上げた。彼も『ヒルナンデス!』曜日レギュラーの一人である。
坪倉だけが残り自分達は卒業させられると聞いたとき、「そんなこと、あるんだ」と驚くとともに、大変悲しかった―と当時の心境を語る杉山。自分の“がまがえる”キャラが、お昼の番組に向かなかったのではないかとも話していた。
杉山は、太った体型のお笑い芸人特有の可愛げもあまりなく、かといってヒールに徹しているわけでもない。有吉の言うように「ただうるさいだけで、嫌われるキャラ」では、昼の番組だけでなくどの時間帯の番組でもレギュラーを獲得するのは難しいだろう。
『ヒルナンデス!』では1年間とはいえ、時間は与えられていたのだ。有吉が言うように、周りのアドバイスを素直に聞き、番組の色に合わせた仕事ができるように努力をしていれば、杉山はこんな屈辱的な扱いをされなくて済んだのかもしれない。
「(努力しないで)ポテンシャルだけで勝負しようとする」と、杉山のマネージャーから厳しいダメ出しがあった。それを聞いたMCの田村淳(ロンドンブーツ1号2号)は「ポテンシャルを上げるために、みんな努力してるんだよ」と、真っ当なアドバイスをしていた。芸風にも外見にも強いこだわりと自信のある杉山の心に、田村淳や有吉の声は今回こそ届いただろうか。
(TechinsightJapan編集部 みやび)