映画『ヘルタースケルター』が興行収入20億円を突破したことを監督の蜷川実花がブログで報告している。数々の大作が公開される中でも「凄い事らしい」と、彼女はその成果を少しずつ実感してきたようだ。主人公のりりこ役に沢尻エリカを抜擢するなど早くから話題が先行した作品だったが「結果が出て嬉しいです」と監督として心境を語っている。
岡崎京子氏の原作を読んだ蜷川実花は『ヘルタースケルター』を映画化するにあたり、主人公のりりこ役は圧倒的な美しさと濡れ場も魂をかけてやってくれる女優・沢尻エリカしか考えられないと話していた。
撮影が終了するとその沢尻エリカが体調不良による休養で広報活動をドタキャンして話題となったことも記憶に新しい。蜷川実花オフィシャルブログ『人生気合っす!』で監督はその映画について「へルタースケルターまさかの興行収入20億超えました」と喜びの報告をしている。
その快挙を例えると「去年だと邦画ベスト10に入ります」というほど凄いらしい。膨大な費用をかけた大作映画やアニメ映画も並ぶ中で「この規模のへルタースケルターがここまできたというのはすごいみたい」と彼女も徐々にその実績の大きさを実感しているのだ。
蜷川実花はスタッフやキャスト、そして観客に「皆様のおかげです。ありがとうございます」と礼を述べると「とにかく色々なことがありましたが…」と撮影を振り返る。思えば沢尻エリカの話題ばかりが目立った感もあり、監督としてもやり辛い場面もあったのではないか。
具体的なエピソードは語らないが「誠実に仕事をするって実は一番大切なことのような気がします」との監督の言葉から撮影の苦労が伝わる。公開前から世間でも評価が分かれていた映画だけに「結果が出て嬉しいです」とは正に彼女の本音だろう。
『ヘルタースケルター』は7月14日から公開されて8月27日までで観客動員150万人、興行収入20億円を突破したが、引き続き公開中の映画館もあり、まだまだ実績は伸びるだろう。公開が終わった時には蜷川実花監督もさらに喜ぶことになりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)