ドイツ北部の畑の中で、土地所有者の許可を得ずパーティと称し大騒ぎを行っていた若者達が反撃され、這々の体で逃げ出す羽目となった。その撃退の際に使用されたのは、豊かな実りに必要不可欠な“アレ”であった。
ドイツのタブロイドHamburger Morgenpost紙の報道によると、事の発端はドイツ北部ホオートの畑で先週末に行われた“パーティ”であった。
“パーティ”大好きヨーロッパ人の多くは他人の迷惑など考えず、そこかしこで大騒ぎをするため、周囲の住人との間にトラブルが発生する例は枚挙にいとまがない。今回も全く同じ状況であり、土地所有者である農業従事者の許可無く約40人の若者がテントを張り、大音量でゴアトランスを流すなど、“パーティ”とは名ばかりの単なる大騒ぎがそこでは行われていた。
土地の所有者にしてみれば、たまったものではない。彼は当然立ち退きを要請したが、参加者達は全く聞く耳を持たなかった。だが彼も負けてはいなかった。“パーティ”軍団撃退のために彼がとった手段は、肥料として使用される家畜のフンを彼らが居座る畑に撒くことであった。これは効果てきめん、フンの臭いがあたりに充満し、大騒ぎは間もなく鎮圧された。
しかし撒かれたフンは、畑だけでなく参加者所有のテントや車の中にも飛び散ってしまった。そのため参加者達は、土地所有者の男性に対し損害賠償として5000ユーロ(約50万円)を請求する構えを見せている。
これ対し検察庁は、今回の事件では土地所有者の許可無くパーティを行った方に否があるため、この訴えが受理されるかどうかは分からないと話している。だがこうしたトラブルの際の『自衛権』は認められないため、土地所有者の男性も騒音に対し自分で行動するのではなく、まずは警察に通報するべきであったとも説明している。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)