テレビ番組『笑っていいとも！』で、全身に金粉を塗りツタンカーメンの衣装を着た芸能人の正体を当てるという特別企画が始まった。そのゲストはお昼の新宿の街からスタジオアルタに向かう姿を中継されて、それがヒントとなるのだ。なかなか勇気が必要な“金粉塗りツタンカーメン”に初めて挑戦したのが、元ジャニーズアイドルグループ、シブがき隊のふっくん（布川敏和）だったのである。そのふっくんが自身のブログで放送前後の写真を公開しながら心境を明かしているが、次第にノリ気になっていく様子が分かり面白い。

“金粉塗りツタンカーメン”といえば7月に放送された『FNS27時間テレビ』の中で笑福亭鶴瓶が“ツルベカーメン”として初めてその姿を披露した。8月9日の『笑っていいとも！』では「ツタンカーメン展開催記念 クイズ！　誰カーメン!?」という企画を組んで、それをゲストに実施してもらうことになったのだ。

新宿の街中をカメラがくまなく探すと、通行人の中に仁王立ちになった金色の人影が小さく映し出された。通行人の中には“ツルベカーメン”と思ったのか、それともその正体を見破ったのか、手を振って大喜びする女性や写メを撮ろうと後を追いかけてくる女子高生も見受けられた。

スタジオで司会のタモリやレギュラー陣にはゲストについて「元アイドル」で「お寿司が好き」さらに「浮気をしたことはある」などのヒントが出された。アイドルグループ時代の振り付けも示されると、徐々に“金粉塗りツタンカーメン”の正体が見えてきたのである。

やがてスタジオアルタに“金粉塗りツタンカーメン”が姿を現して正体がふっくんだと明かされると、拍手と歓声が沸き起こったのだった。本番では新宿の街中でも楽しんでいるように見えた彼だが、布川敏和オフィシャルブログ『ふっくんの日々是好日』で放送終了後に明かしたところでは当初はあまり乗り気ではなかったという。

彼は「正直、オファーが来た時、ちょいと迷ったんだけど～」と明かしているのだ。元ジャニーズアイドルであることや年齢的なことも考えて“金粉塗りツタンカーメン”になって良いものか、彼は迷ったのではないだろうか。

ブログでは結局オファーを受けたふっくんが朝9時にスタジオアルタに入り、普段着姿で新宿の街中を下見。その後「誰にも会わない様に、隔離され 離れの楽屋で、塗り塗りスタート」と金粉を塗り始めた写真が掲載されている。

だが、この時点で彼のテンションは高まっており、完成した姿で歩いてスタート地点に向かう時は“金粉塗りツタンカーメン”をやり切る覚悟が決まっていたのだ。本番では道行く人と握手したり、自転車に乗ったキレイな女性に着いて行こうとするなどサービス精神を見せたのである。

放送を終えたふっくんは「最高に楽しかったよ！　イヤ～、ちと弾けちゃったネ～！」と自分の仕事を振り返り「やって良かったァ～」と達成感に浸っていた。“ツルベカーメン”として強烈なイメージをもつこのキャラクターを彼なりにアピールできたのはさすがである。アイドル時代にバラエティ番組などで経験を積んだからこそできたパフォーマンスだろう。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）