コンビ結成18年になるお笑いコンビのタカアンドトシ。中学2年で初めて出会ってから1度もケンカをしたことは無く、コンビの相手を代えたいと思ったことも無いという2人。おまけに人見知りが激しく頑固な性格のタカは、トシが一緒にいないと仕事ができないのだという。
「自分のボケは分かりづらいので、トシの素早いツッコミがないと成立しない」と伏せ目がちに語るタカ。8月18日放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に出演した時も、慣れない番組のためか、終始自信の無さそうな態度で話のテンポも良くない。相方のトシによると、同じ芸人仲間とでも親しくなるまでタカは非常に時間がかかるのだという。
札幌から10年前に上京した時の、あるエピソードが紹介された。東京の「ルミネtheよしもと」に出演するようになったタカアンドトシだったが、タカは大勢の芸人仲間がいる楽屋に入ることができず、3年間ずっと廊下の同じ場所で出番を立って待っていたそうだ。やっと楽屋に入ることができても、タカは何も喋らず小さくなって椅子に座っていた。一方トシはすぐに他の芸人らと仲良くなったが、タカを無理やり輪の中に引き込もうとはしなかった。ただいつもトシは、遠くからタカを見守っていた。
2人がピンでの仕事を絶対に受けないのは、タカの強い意向があるようだ。タカアンドトシが一気にブレイクした頃、ピンでの仕事の話も来るようになったがタカは頑なに拒んだという。だがマネージャーがある番組のタカ単独での仕事を承諾してしまい、仕方なく出演することになった。案の定、トーク番組なのにほとんど喋ることができなかったタカ。その後タカ単独での仕事の話がマネージャーの口から出ることは無くなった。
現在はコンビとしてのテレビ番組レギュラーが14本もあるというタカアンドトシ。こんなに活躍しているのに未だ、どちらがタカなのかトシなのか分からないという声をよく聞く。これはタカアンドトシがいつも2人一緒に出演し、ピンでの仕事をしないことが良くも悪くも影響しているのだろう。「俺らの良さは、“2人でひとつ”なんだよ」と力説するタカの言葉はおそらく本心であり、このコンビ最大の魅力でもあるのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)