人気コーヒーチェーン店『スターバックス』では、メニューサイズが他店とは違いGrande(グランデ)やVenti(ベンティ)という名称がある。これにテレビ『笑っていいとも!』で、タモリが「なぜ英語とイタリア語をまぜこぜにするのか?」と疑問をぶつけたのだ。ところが、日本のスターバックス関係者でも理由がわからずにシアトル本社へ質問。1週間越しで解明されることとなった。
スターバックスは1971年に米・シアトルで開業したコーヒーショップである。今では米国だけでなく世界にチェーン展開しており、日本でもこの数年で大人気となった。アメリカ生まれなのでメニューが英語で呼ばれるのはわかるが、一般的にはS・M・L・LLとサイズが大きくなるものだ。なぜスターバックス(以降スタバ)はShort(ショート)・Tall(トール)・Grande(グランデ)・Venti(ベンティ)となっているのだろうか。
なにげなく注文している方がほとんどだろうが、『笑っていいとも!』の司会者タモリはそこにこだわった。7月2日の放送で、彼はGrandeとVentiはイタリア語であることを説明すると「なんで英語とイタリア語を交ぜているんだ!?」と憤慨していたのである。その企画で回答者を務める有識者が電話で問い合わせたところ、「日本では分からないということでシアトル本社に問い合わせています」と翌週へ持ち越しとなっていた。
7月9日の放送では、そのシアトル本社による回答が紹介された。スタバが米国で大人気となったのは、イタリアタイプの飲み方であるエスプレッソをメイン商品としたことが大きい。CEO(最高経営責任者)のハワード・シュルツ氏が影響を受けたイタリア流に敬意を示して、GrandeとVentiをサイズ名に取り入れたということだった。こうしてタモリの疑問をもとに、スタバのメニューサイズの謎が解明されたのである。
ちなみにテレビ『シューイチ』で今年の4月に紹介していた情報では、スタバ通の間で話題となっている贅沢トッピングがあるという。それは“抹茶クリームフラペチーノ”をベースとしてエスプレッソショット4杯、ヘーゼルナッツシロップ、アーモンドシロップ、ホワイトモカシロップ、キャラメルシロップ、キャラメルソース、チョコレートソース、チョコレートチップ、コーヒーを追加してホイップクリームを多めにトッピングするものだ。これをスタバでカッコよくオーダーするには、「クアトロベンティ・ヘーゼルナッツ・アーモンド・ホワイトモカ・キャラメル・ウィズ・キャラメルソース・ウィズ・チョコレートソース・アドチップ・アドコーヒー・エキストラホイップ・抹茶クリームフラペチーノ」と流暢に伝えることが大切だとか。
ところがシューイチ・ガールズの黒田有彩のブログ『有彩色』によると、プライベートで実際に注文したところ店員から怪訝な顔をされてしまい、慌てて「スタバに全部のせみたいなメニューがあるって聞いたんですけど」と説明したという。店員が3人がかりでオーダーを解読した上に「コーヒーとエスプレッソを両方入れるとコーヒーが強すぎるかも」、「シロップを入れすぎて、ただただ甘くなる可能性が…」とアレンジまでして作ってくれたらしいのだ。Ventiなので全部のせオーダーならば1050円なのだが、アレンジしてもらったので750円と安くできたのである。
容器のサイズからトッピング方法にオーダーの仕方、そして店員のサービスの良さまで。スターバックスもこだわると、いろいろと奥が深い楽しみ方があるようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)