ロンドン五輪で金メダルが期待されるサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が、国際親善試合でフランス女子代表とアウェーで対戦。0-2で敗戦を喫した。本番のロンドン五輪・決勝トーナメントの初戦で当たる可能性の高いフランスに完敗した試合内容に、「なでしこジャパン」に対する不安の声があがっている。
元競輪選手・自転車競技選手の中野浩一の妻である歌手のNAOMIは現地パリで、「なでしこジャパン」五輪前最後のフランス女子代表との親善試合を観戦した感想を自身のブログで述べている。
7月20日付のブログ『NAOMIsm のぎくは好きですか?』の文中では「本当に(ワールドカップで)金メダルを獲ったチームなの?」と、驚きと落胆と不安がいる入り混じった観戦の感想を綴っている。
サッカーは詳しくないけれど-とNAOMIは前置きしながら、元アスリートの妻として本番直前の「なでしこジャパン」選手から、“気迫”が感じられなかったことを一番心配しているようだ。疲れているのか動きも悪く、何より“本当に勝ちたい”という気持ちが全然伝わってこなかったそうだ。この試合の様子から金メダルどころか「メダルなんて、あり得ない」と、彼女は厳しい見方をしている。
では専門家である元サッカー選手で解説者の松木安太郎氏はというと、20日放送の『情報満載ライブショー モーニングバード!』(テレビ朝日系)内で「大丈夫かなと心配です」と感想を述べた。いつもポジティブで楽観的な松木氏には珍しく、「なでしこジャパン」の今のチーム状態を危惧していた。彼もフランス戦での彼女らは、“明らかにワールドカップと比べて運動量が落ちている”と指摘し、トレーニングの疲れが出ているようだと話す。そして「ワールドカップ当時の“チャレンジ精神”を忘れないで」と、松木氏は笑顔を見せずにコメントを締め括った。やはり彼も「なでしこジャパン」から“気迫”が感じられないことを、不安に思っているようだ。
サッカー日本女子代表の佐々木則夫監督はこのフランス戦を、“大きな指標になる一戦”だと試合前のインタビューで話していたことから、完敗してしまった試合内容は深刻に思える。ロンドン五輪1次リーグの初戦・カナダ戦は、25日(日本時間26日)に行われる。カナダ戦からはぜひ、「なでしこジャパン」の底力を見せてもらいたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)