AKB48の前田敦子が、7月10日に21歳の誕生日を迎えた。ちょうど同日に行われたAKB48劇場公演では“前田敦子生誕祭”が開催されたが、「前田の体調不良により一部のみの出演」と発表されたのだ。そんな状況の中で、AKBメンバーやファンの間では様々な想いが交錯していたようだ。
前田敦子は8月27日の劇場公演でAKBを卒業する。それだけに彼女にとってもこの日の生誕祭は最後であり、体調不良で臨んだことは悔しかったことだろう。欠場ではなく一部のみの出演としたのも、そんな思い入れゆえの判断ではないか。
この日のチームA公演で共演した篠田麻里子は、Twitterで公演を終えた心境を綴っている。彼女は劇場で前田の誕生日を祝うのが最後かと思うと、涙が止まらなかったという。また前田の様子については「撮影中に体調が悪くなり公演も無理かと思ったけど、力振り絞って出てくれました」と明かしている。
やはりチームAの大家志津香も、『大家志津香オフィシャルブログ』で公演終了後の夜10時過ぎに「今からチームAであっさんの誕生日を祝ってきます」と報告していることから、前田の体調も回復傾向にあると思って良さそうだ。
公演で前田敦子が出演しなかった部分の代役を務めたのが、研究生から昇格したばかりの名取稚菜だった。彼女はGoogle+で「(前田さんの代わりに)私が出て嫌だなって思った方も沢山いると思います」と綴りながらも、「貴重な経験が出来て良かった」と前向きに捉えていた。さらに「代わりが稚菜で良かったなって思ってもらえる存在になれるように頑張ります」と気を引き締めており、思わぬ成長の場となったようだ。
AKBの広報担当“サルオバ”こと西山恭子氏はGoogle+で劇場公演での集合写真を掲載し、「集合写真ってやっぱりいいな! One for all All for one」と感動した様子を報告した。だが、その写真を見てファンから届いたコメントには、センターに写る前田にほっとする声と共に「さっしーがいない」という指原莉乃の姿がないことを実感した寂しさを伝える声も少なくなかったのである。
7月10日の前田敦子の生誕祭は、このように本人だけでなく周囲の者の様々な想いが入り乱れたのだ。ある意味“歴史に残る生誕祭”となったのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)