昨年10月に大津市の中2男子(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題に関し、お笑いタレントのビートたけし(65)がレギュラー番組でコメントした。「言いたいことはいっぱいある」と話し始めた彼の目には、怒りが感じられた。
7月14日放送の『情報7days ニュースキャスター』(TBS系)内でのこと。短い時間でコメントを求められることが予め分かっていたのか、たけしは早口で喋り出した。
先ず政治家の輿石東民主党幹事長の名前を挙げ、「あの人、日教組のバックボーンで出てるんだよね。これだけの大問題になっているのに、何で一言も言わないの?」と不満げに語る。そして文部科学省が中学校で“武道・ダンス”授業の必修化を決めたことに対し、「それより先に(昔から武士道として受け継がれている)礼儀作法を、教えた方が良いのではないか」と自論を展開した。
新渡戸稲造薯『武士道』でも述べられている、小笠原流礼法。根底に流れているのは“相手を大切に思うこころ”であることが、『小笠原流礼法』ウェブサイトで述べられている。たけしはこの礼儀作法から、生きる術を学んで欲しい-と訴えた。どうやら学んで欲しいのは生徒だけでなく、先生や親も対象としているようだ。
「学校の先生だけでなく、親もおかしくなっている」「先生から“罰を与える”権限を奪ってしまった」など、たけしは他にも多くの意見があったようだが、残念ながら時間が限られていた。
一連の報道をまとめたVTRを見終わった後、番組司会の安住紳一郎アナは「確実に彼はいじめを苦にして自殺していますね」と、言い切った。安住アナの言葉は、多くの視聴者の声を代弁したかのようであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)